■プロフィール

ゆず豆

Author:ゆず豆
映画のレビューをつらつらと・・・。

■最新記事
■最新コメント
■最新トラックバック
■月別アーカイブ
■カテゴリ
■カウンター

■検索フォーム

■RSSリンクの表示
■リンク
■ブロとも申請フォーム
■QRコード

QR

No.1324 『SPY/スパイ』
No1324 『SPY/スパイ』

2015年制作 米
監督:ポール・フェイグ

≪キャッチコピー≫
『 ― 』

≪ストーリー≫
CIAの分析官として働くスーザンは、ワシントンD.C.にあるオフィスから現場の状況を分析し、パートナー捜査官のファインをサポートしていた。ある日、ファインは核爆弾の隠し場所を知る男ボヤノフを、誤って射殺してしまう。CIAはボヤノフの娘レイナが核爆弾の行方を知っていると考えファインを送り込むが、ファインはレイナによって撃ち殺されてしまう。レイナがテロリストに核爆弾を売ろうとしていること、そしてCIA捜査官のデータを握っていることを知ったスーザンは、自ら現場捜査官に志願。凄腕捜査官のリックと共に現場に潜り込むが……。

≪感想≫
スパイコメディ作品。

近年、スパイエンタメ作品が多くなってきましたねぇ。
007」シリーズや「ミッションインポッシブル」シリーズ。
コードネーム U.N.C.L.E.」や「キングスマン」もそうですね。
この中でいうとコメディ色もあった「キングスマン」に近いかな。

いや、もう少しコメディ色が強かったので、だいぶ前に観た
アン・ハサウェイ主演の「ゲットスマート」に近いかも。

さて本作。
コメディとエンタメやシリアスとのバランスがいい具合で、
とても楽しかったです。

キャラクターについて。
主役の女スパイ、スーザン。
見た目は太っちょなのにキレたら動ける凄腕ガール。
性格もとってもキュートで愛くるしい。
演じたのは先日観た「ゴーストバスターズ」のリブート版に出ていたメリッサ・マッカーシー。
クライマックスの敵たちをアクションでなぎ倒すシーンなんて◎。
フランケンシュタイナー的な技もかっこよかったっす!!
相棒の女性スパイもなかなか。
図体がでかくていい具合にイケてない感じがなんともね(笑)
ちょっと和田アキ子を連想させるフォルムが少し笑えましたよ。
イタリアで味方になる凄腕運転手の男(名前は忘れちゃった)。
あいつもいちいち軽薄なんですが、実は・・・?
的な。
いやいやそれでも実は・・・??
的な最後までの件は好きですねぇ。
とにかく各キャラクターはいい感じで立っていたので楽しかったです。
そしてそして・・・。
本作は何と言ってもジェイソン・ステイサム力爆発!!
ジェイソン・ステイサムと言えば筋肉モリモリの無敵キャラを爆発させる
イメージでしたが、本作のキャラは真逆!!!!
出てきたら、ドジ踏みまくりのダサ男。
クライマックスの登場なんて最高。
数秒だけの登場なのにあのインパクト(爆笑)
最高に楽しいキャラクターでした。

お話について。
先にも書いた通り、本作ってコメディ作品のくせに、やけにストーリーも
しっかりしているんですよね。
良い具合にベタな話運びだったし。
冒頭のジュード・ロウ演じる相棒が死んで後に!!の件は、バレバレな展開だったんですが
それがよかったんですよね。
しかも、敵じゃなくってやっぱり味方だったという件も。
結構、いろんなキャラが敵だ味方だ入り組んでいて、考えるのも楽しかったり。
すっごい良かったです。

演出について。
なんとなくアメリカのコメディってイキきっていて、ハマらなければ大失敗と
いうことも多いのですが、本作はコメディもいい感じに笑えたし、お話も
楽しくってとってもよかったです。

とにもかくにも。
このぐらいのライトな作品なら大好き。
この手の作品をもっと探してみたいなぁ・・・。

≪点数≫
  7点
                                           (17.02.25鑑賞)


にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
満足ならクリック!!

映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.1323 『ザ・コンサルタント』
No1323 『ザ・コンサルタント』

2016年制作 米
監督:ギャヴィン・オコナー

≪キャッチコピー≫
『職業、
会計コンサルタント。』

≪ストーリー≫
小さな町で会計士として働くクリスチャン(ベン・アフレック)のもとに、ある日大手企業からの財務調査のオファーが寄せられる。調査を進めるうちに彼は重大な不正を発見するが依頼は突然取り下げられ、それ以来クリスチャンは身の危険を感じるようになる。実は、彼は闇の社会の会計士として各国の危険人物の裏帳簿を握るすご腕の暗殺者だった。

≪感想≫
やっぱり大好きこの手の作品!!!!

普通っぽい奴が実は悪魔のような強さを持った奴だった的作品。
デンゼル・ワシントンの「イコライザー」しかり。
トム・クルーズの「アウトロー」しかり。
キアヌ・リーブスの「ジョン・ウィック」しかり。
リーアム・ニーソンの「ラン・オールナイト」や「96時間」シリーズもそう。
どれも好きな作品ばかり。

本作の主演はベン・アフレック。
最近で言えばバットマンシリーズかな。
バットマンの名残もあってか筋肉ムキムキのルックでカッコ良かったです。

アクションについて。
この手の作品は、いかに主役の強さを堪能するかなので、ピンチなんてあってないようなもの。
クライマックスの暗闇の中、敵をガンガンにやっつけるシーンは気持ち良かったです。
ガンアクションで倒れているのにも関わらず、必ずとどめを刺すあたりが素晴らしかった!!
最後の躊躇なくボスをやっつけるあたりも、そのとどめの刺し方、潔し!!
キャラクターの魅力もさらに引き立てる演出だったんではないでしょうか。
他にも格闘アクションも総合っぽくてイカしていましたね。
あの流れるような打撃がね。

キャラクターについて。
主役の会計士クリスチャン・ウルフ。
彼は高機能自閉症でコミュニケーションに難ありな少年時代を過ごしていたが
その天才的な記憶力や才能で、父親から一般社会でも適応できるように、
育てられていた。
この父親が軍人さんでかなり厳しいライオンのような男。
そのおかげもあってウルフは殺人マシーンとして成長していくのだが・・・。
基本的に無垢な男で良い奴なのは間違いない。
一つ気になったのが、大人になってからのウルフはかなり成長していやしないかい??
子供の頃はかなり人とのコミュニケーションはとれなくって、目さえも合わせる事の
できない男の子だったのに、会計士のウルフは普通にコミュニケーションがとれていたような。
少し引っ込み思案の男と言っても良いくらい。
そのおかげもあって、最後の最後までコイツが実は弟の方なんじゃないかなぁなんて思ったり(苦笑)

ストーリーについて。
本作、ただの無敵ベン・アフレックを味わうだけの作品でもなくって。
意外とストーリーも楽しく拝見できたんです。
ちょっとミステリ調と言いますか。
徐々に明らかになっていくウルフの生い立ちだったりとか。
ウルフを追う分析官たちのお話とか。
ウルフが会計士として調査している会社のお話とか。
色んなお話が交ざっていまして・・・。
ただ、それがそこまで小難しくなく最後にはスッキリと着地をしてくれました。
ウルフの弟のお話とか、子供の頃に出会った少女が実は味方だった的な粋な演出も最高。
ストーリーも良くできていたので楽しく鑑賞することができました。

アクション、ストーリーどれをとっても僕好みの作品。
とても大満足の一作でしたとさ。

うーーーーーん。
続編希望!!!!!!

≪点数≫
  9点
                                           (17.02.11鑑賞)

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
満足ならクリック!!

映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.1322 『最強のふたり』
No1322 『最強のふたり』

2011年制作 仏
監督:エリック・トレダノ/オリヴィエ・ナカシュ

≪キャッチコピー≫
『さぁ、人生に繰り出そう。』

≪ストーリー≫
不慮の事故で全身麻痺(まひ)になってしまった大富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)は、新しい介護者を探していた。スラム出身の黒人青年ドリス(オマール・シー)は生活保護の申請に必要な不採用通知を目当てに面接にきた不届き者だったが、フィリップは彼を採用することに。すべてが異なる二人はぶつかり合いながらも、次第に友情をはぐくんでいき……。

≪感想≫
実話を基にしたお話。

全身麻痺の富豪とアフリカ系移民のならず者。
そんな二人が出会い、交流し成長していくっつーお話。

気持ちの良い作品に仕上がっておりました。
キャラクターについて。
まずは何と言ってもこのアフリカ系移民のドリスが良かったです。
最初は、空気も読まなくっていかにもスラム出身のならず者。
身体障がい者のフィリップに対してもガンガン距離を詰めていきます。
もちろん腹が立つんだけどどこか憎めないキャラクターなんですよね。
心の芯の部分は腐ってない感じの男。
そしてこのドリスがフィリップと交流していく内にどんどん成長していく。
元々秘めていた優しさや思いやりをしっかりと表に出せるようになって。
彼の成長譚としてとても良く描けていたなぁと。
ちょっと度が過ぎるジョークもありましたがそこはご愛嬌(苦笑)。 
それがフィリップの心を癒しもしたんですもんね。

全身麻痺の大富豪、フィリップ。
彼に関しては正直、成長したかというとそこまでかもしれません。
ただ、彼も全身麻痺になって、ドリスと出会って、また新しい世界へ一歩
踏み出す事ができたんですよね。
ドリスも言っていましたが、彼は元々タフな男なのかもしれません。
終盤、ドリスと離れてまた心を閉ざしたときはちょっと、マッチポンプ感がありましたが、
それでも最後はまたあの笑顔が見る事ができたので良しとしましょう。

サブキャラ達も粋なメンバーばっかり。
フィリップの屋敷で働く面々はみんなキャラが立っていて素敵な人々ばっかり。
助手のおばちゃん、イヴォンヌや代筆担当的な女性秘書のマガリー。
先輩介護士のマルセル等々。
どの方もどこか朗らかで楽しい方々。

フィリップの娘やその彼氏もいい味出していましたね。

とにかく各キャラクターがしっかりと立っているのが印象的でした。

本作が訴えるメッセージについて。
本作は障がい者との交流の仕方とは?的な問いかけのお話だったのかなと。
障がい者の現状や生活は本当はもっと苦しくって大変だと思うんです。
本作では、その大変さはそこまで重々しく描いていなくって。
むしろ、フィリップはそこまで悲観的でもないし、むしろ自分を健常者と同じような
目線で扱ってほしいという心意気さえ見えました。
だからこそドリスのようなガサツな男に心を開いたのでしょう。
フィリップのような人たちとのかかわり方。
本作のドリスのような接し方が決して最良かとは言いませんが、ただ、フィリップに対しての
距離の取り方はとても絶妙で素敵だなって。
それこそ、タイトルにもある通りこの二人の関係は「最強」なのかなって。
心がほっこりとしました。

障がい者との接し方もそうですが、健常者にしても人と接するという普遍のあり方を描いた本作。
ストーリー、演者、そして音楽も良かったです。

満足の一作。

≪点数≫
  7点
                                           (17.02.05鑑賞)

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
満足ならクリック!!

映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.1321 『ドクター・ストレンジ』
No1321 『ドクター・ストレンジ』
2016年制作 米
監督:スコット・デリクソン

≪キャッチコピー≫
『その男、上から目線の天才外科医。
     ――すべてを失い、彼は目覚める。』

≪ストーリー≫
ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)は、天賦の才能を持つ脳外科医として名をはせていたが、ごう慢さが玉にきずだった。彼は地位も名誉もリッチな生活も手に入れていたが、交通事故によって全てをなくしてしまう。神の手と崇拝された両手の機能を取り戻すため、高額な治療を繰り返すが……。

≪感想≫
大好きマーベル・シネマティック・ユニバース(通称:MCU)第14弾。
もう14弾なんですね!!
すっごいなぁ・・・。

僕はもちろん全て鑑賞しています。
「アベンジャーズ」シリーズや最近では「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」等々。
楽しくって最高な作品ばかり。

本作の「ドクター・ストレンジ」も今後はアベンジャーズに絡んできそう。
夢が広がるMCU。
楽しみが止まりません。

本作について。
僕は本作をもちろん楽しみにしていた一人でして。
それもあってCMや予告編をガンガン観ておりまして。
その映像がメチャクチャ奇天烈でワクワクしたんですよね。
ビルがカクカク折れ曲がったり、グニャグニャしたりとちょっと昔観た
インセプション」の匂いがしましたが、それよりも数段凄そうな映像の数々。
この映像はぜひ映画館で!!しかも3Dで!!!なんて思い、いざ劇場にて鑑賞してまいりました。

さてさて。
これまでのMCU作品を観ていなくても楽しめる作品に仕上がっておりました。

映像について。
先に書いた通り、街並みがガチャガチャグニャグニャと切り替わる映像は凄かったです。
分裂したり合体したりと正直、どうなっているのか分からなくなってしまうぐらい(苦笑)
ただ規模が規模だけにやっぱり観ていて楽しかったんですよね。
クライマックスの巻き戻し調のバトルシーンも心が躍る踊る。

キャラクターについて。
主役のDr.ストレンジ。
天才外科医のストレンジ。
皮肉屋でジョークもかます辺りは少し「アイアンマン」のトニー・スタークを思い出したり。
ただ、ストレンジの方が少しだけ真面目な感じがしたかな。

敵キャラのカエシリウス。
名前が覚えにくくって正直アレですが、見た目は良い感じでした。
彼についている参謀みたいな2人組もいましたが、もう少し活躍させて欲しかったなぁ。

味方で言うとウォンが良かったですね。
演じた俳優さんはベネディクト・ウォンというお方。
どこかで見た事あるなぁ・・・誰だっけかなぁ・・・。
ビヨンセの件とか、普段笑わないのに、あの瞬間に笑っちゃう件とか、こっちも笑わせてもらいました。
ただ、彼についてももっとアクション、活躍をさせて欲しかったな。
少し物足りなかったです。

あとは、お師匠様のエンシェント・ワンや相方のモルド。
モルドは後に敵になっちゃうのかな。
実直で好きになれそうなキャラだったのにな。
残念。

おっと、そうそう。
人間じゃないんですが浮遊マントが最高でしたね。
マントの性格は「気まぐれだから」の一言で表す通り、キュートで可愛らしかったです。
あの、敵を気が狂ってるといっても過言ではないボッコボコやっちゃうシーンは笑ってしまいましたよ。
見た目はただのマントなのに性格がしっかりと反映させている演出がとても素晴らしい!!
最高のキャラクターでした。

アクションについて。
本音を言えばもっとバトルシーンを見たかったです。
例えば、格闘も修行していた感があったので肉弾戦とか。
例えば、魔術を使った武器があったのでそれを駆使したアクションとか。
モルドのジェットブーツとかカッコ良かったですもん。
魔方陣型の盾とか。
あ、あとお師匠様(エンシェント・ワン)の扇形の武器とかもね。
もう少し捻りを加えていると尚楽しめたかなと。

ただ、先にも書きましたが僕は3Dで観賞していて、あの都会がドンドングネグネと変化しながら
バトルしていくシーンはやっぱり楽しめたしワクワクさせてもらいました。
ここら辺はマーベルならではの楽しさを堪能させてもらいましたよ。

何だかんだで一定以上のクオリティを保っている本シリーズ。
1作目から観ているだけに面白さも倍増!!

エンドロール後のおまけも次回に繋がりそうな感じ。
今回は、マイティー・ソーが出ていましたね。
この感じだと、ソーの続編にストレンジが参戦しそう・・・。

楽しみーーーーーーーーーーー!!!!!


≪点数≫
  8点
                                           (17.02.01鑑賞)

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
満足ならクリック!!

映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.1320 『恋人たち』
No1320 『恋人たち』

2015年制作 邦
監督:橋口 亮輔

≪キャッチコピー≫
『それでも人は、生きていく』

≪ストーリー≫
橋梁点検の仕事をしているアツシ(篠原篤)には、愛する妻を通り魔殺人事件で亡くしたつらい過去があった。自分に関心がない夫と考え方が違う姑と生活している瞳子(成嶋瞳子)は、パートの取引先の男と親しくなったことから平凡な日常が変わっていく。エリート弁護士の四ノ宮(池田良)は友人にひそかな思いを寄せていたが、ある日、誤解が生じてしまい……。

≪感想≫
痛たたた・・・・。

3人の物語を通してこの社会に生きる上での理不尽さや閉塞感を感じる。
何とも痛くて震える作品。

1.ゲイの敏腕弁護士四ノ宮のお話。
プライドが高くって見る者全てを見下す感じ。
恐らくマイノリティ側に生きているが故の過剰な予防線。
基本的にこいつも実は性格が悪かったりもするんですよね。
ただ、彼の現状、言いたくても誰にも言えない歯がゆさ、周りからの目などを
考えるとやはり彼も社会から疎外されている存在だったりもするのかなと。
憎らしいキャラクターなんだけど見てるとキュッと痛みの感じる人間。

2.旦那にもろくに相手もされず平平凡凡と退屈な日々を過ごす主婦、瞳子のお話。
彼女のお話もとってもリアリティが溢れるお話でしたね。
なんとなくながらで生きている感じ。
心が湧きあがる事も特になくって毎日をなんとなく過ごしている感じ。
以外にそういう人って多いんじゃないかなぁ・・・。
とある男と不倫する事になるのですが、これまた生々しくって。
綺麗でもないこの物語に結局、こんなもんなんだろうなぁって思ったり。
そしてこの男がまたダメダメな奴なんですよね。
朴訥で色気があるっちゃあるんですが、ちょうど良いダメおやじって感じ(苦笑)
結局はクスリを打つようなやつでしたもんね。
ただこいつの閉塞感っつーのもなんとなくわかる気もしたり。
うだつも上がらない生活の中で、
「俺はこんなもんじゃねぇ!!」
って感じがね。

3.妻を通り魔に殺されて心が折れてしまった男・アツシのお話。
彼のお話が一番ヘビーでした。
何ともやりきれない気持ちでひたすら眺める。
彼の痛みはどれくらいのものなのか・・・。
周りの人間は知るはずもなくなんとなく彼に接している。
他者に興味を持たない、と言うか、持てない社会構造になってしまったのかなぁと。
自分本位にならざる得ない社会に。
彼の痛みや怒りはどこにぶつければいいのか。
誰に話しても受け止めてもらえず、消して癒されることのない心の痛み。
彼が市役所で職員と健康保険の更新のやりとり。
僕的に、このシーンは近年稀に見るイライラさせられる、まさにやり場のない感じを
味わったシーンでした。
本当に役所の人間が嫌な人間なんですよね。
心がないと言うか、マニュアル通りと言うか。
役所の対応については100歩譲って分からなくもないんですが、いくらなんでもこんなに
冷たくあしらう必要があるのかと。
お前らにとって数ある対応の内の1人なんだろうけど、こっちは1人の内の1人として
対応してもらっているんだぞと。
この役所の人間の対応には本当に嫌気がさしました。
観ていてアツシと同じようにこの怒りをどこにぶつけようかともやもやもや・・・。
ただ、そんな行き場のない怒りを抱え込むアツシの周りにもよりそう人はたくさんいて。
片手を失くした同僚の黒田さん。
彼は表情も柔らかく温かいのですがその言葉も温かくって。
アツシを引っ張り上げる訳でもなく、押しだすわけでもない。
ひたすら寄り添っているこの存在がとても温かくってね。

こんな人間もいるんだよなぁと希望を持てたり。

とにかく鬱屈した日々を送っている人たち。

そんな3者3様の物語。

3人とも共通して言える事なんですが、今まさにどこかで彼らは存在して、日々を営んでいるかのような
リアリティ溢れる人物像、社会像。
だからこそ彼らの痛みが、そして社会の不条理が身にしみてもやっとする。

ひたすら続くもやもや感。

ただね・・・。

これは演出の妙だと思うんですが、定期的に笑えるシーンを差し込んでいて。

例えば、冒頭の四ノ宮と女子アナの会話。

例えば、スナックのママと瞳子の会話。

その後の展開。

アツシの同僚の若手社員のくだらない話。
思わず吹き出してしまうユーモアの数々。
くらーい鬱々としたお話の中にふとした笑いは本当に救いになりました。

物語の最後。
彼らは何となく笑顔になり少なくとも最初の頃よりは楽しそうに生きている。
もしかしたらまだ悲しみは癒えていないのかもしれない。
もしかしたらまた悲しみが襲ってくるのかもしれない。
もしかしたらまだまだ退屈な日々も続くのかも。
それでも彼らには生活があるわけで。
それでも生きていかなきゃいけないわけで。
乗り越えて乗り越えてぶつかってぶつかって。
少しの悲しみと少しの喜び。
希望と絶望。
どちらが多いのかは生きてみなきゃあ分からない。

​それは鑑賞している僕にも言えるわけで。
本作のキャッチコピー
「それでも人は、生きていく」
そういうことなんだよなぁとほろり。

とても良い作品でした。

≪点数≫
  8点
                                           (17.01.29鑑賞)

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
満足ならクリック!!

映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
前のページ 次のページ

FC2Ad