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No.2102 『白頭山大噴火』
No2102 『白頭山大噴火』
2019年制作 韓
監督:イ・ヘジュン/キム・ビョンソ

≪キャッチコピー≫
『半島が、崩壊する。』

≪ストーリー≫
北朝鮮と中国の国境付近に位置する火山・白頭山で、観測史上最大級の噴火が発生する。噴火によって大地震も誘発され、ソウル市内のビル群が倒壊するなど人々はパニックに陥る。白頭山の地質研究の権威である大学教授カン(マ・ドンソク)がさらなる大噴火の発生を予測したことを受けて、韓国政府は韓国軍大尉チョ・インチャン(ハ・ジョンウ)と彼が率いる爆発物処理班に対し、北朝鮮に潜入して火山沈静化を図る秘密作戦の遂行を命じる。そのためにインチャンたちは、作戦成功の鍵を握るとされる北朝鮮人民武力部の工作員リ・ジュンピョン(イ・ビョンホン)を見つけようとする。

≪感想≫
韓国映画。

豪華キャストでお送りする超絶エンタメ作品。

出演者は「KCIA 南山の部長たち」等々のイ・ビョンホン。
PMC:ザ・バンカー」等々のハ・ジョンウ。
そして我らがマ・ドンソク兄貴!!!!

なんて香ばしいキャスティング。
そしてお話の内容が火山が爆発して国の危機を救うために立ち上がる的な内容で。
そりゃあテンション爆上がりに決まってるでしょう・・・。

ってな訳で楽しみにしていざ鑑賞。
さてさて。

・・・・あれ?
あれあれ??

なんだかノリきれないぞ。
なんだかアガらないぞ。

確かにド派手なんです。
確かに豪華キャストなんです。

ただ、なんかピンとこない感じ。

お話が詰め込み過ぎ。
火山の爆発を止めるお話の中に北朝鮮が絡んだり、
アメリカが絡んだり、妊娠している奥さんの危機が絡んだり。
山盛りな上に一個一個が薄っぺらくってノリきれなかったんですよね。

展開も雑で。
冒頭で、北朝鮮に潜入するチームが乗った飛行機が突然の故障。
火山灰が影響なのか分かりませんが、その演出いるかなぁ。
いきなりのアクシデントに思わず笑っちゃいましたよ。
あとは、適当にアクシデントは起こるんですが、全部が全部
突然すぎて。
やっていることは派手なんですが、繋がらないからとほほ・・・。
残念無念。

キャストについて。
先に書いた主役級の方たちには概ね満足なのですが、しいて言うと
マ・ドンソク兄貴のキャラがちょっともったいなかったかな。
兄貴はその体躯で火山なんかとバッチバチのマッスルアクションを
見せてほしかった(笑)
もちろん、今作のようなガリ勉キャラもギャップがあって最高なんですが、
それならそれで、もっと立たせてほしかった。

そんなこんなで。
ルックやキャストはやっぱりド派手。
これは映画館案件だったのかもしれませんね。
お家の小さな画面ではお話や展開を忘れさせてくれるような迫力を味わえなかったので
もったいなかったなぁと反省。
残念無念。

≪点数≫
  4点
                                           (23.01.02鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.2101 『花束みたいな恋をした』
No2101 『花束みたいな恋をした』
2020年制作 邦
監督:土井 裕泰

≪キャッチコピー≫
『何かがはじまる予感がして、
          心臓が鳴った――。』

≪ストーリー≫
ある晩、終電に乗り遅れた大学生の山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)は、東京・京王線の明大前駅で偶然出会う。お互いに映画や音楽の趣味がよく似ていたこともあり、瞬く間に恋に落ちた二人は大学卒業後、フリーターとして働きながら同居を始める。ずっと一緒にいたいと願う麦と絹は、今の生活を維持することを目標に、就職活動を続ける。

≪感想≫
2023年初めの作品。

良い映画と聞いていましたがこれほどまでとは。
とんでもなく良作でした。

キャスティングの妙。
本作は大学生の二人が出会って別れるまでのお話。
主演の菅田将暉くんと有村架純さん。
この二人がとても瑞々しくって素晴らしかった。
出会ったばかりの頃は二人とも大学生。
野暮ったくてどこにでもいそうな大学生。
とてもおこがましいけど自分が大学生だったころを思い出す。
そして、この二人に自分の若かりし頃を重ね合わせて、
自分もこんな感じだったなぁとか、自分もこんなだったら良かったなぁと
エモーショナルな気分に。
中盤以降は、彼ら彼女らも社会人になっていく。
二人の表情もどんどん大人になっていく。
ここら辺がとても素晴らしく流石役者さんだなぁと。

お話について。
中盤にかけて麦君と絹さんの出会いから恋を育むまでを丁寧に
ドラマチックにそして魔法のように描き出す。
これがまたとても瑞々しくって素敵でまさに「花束」のような恋のお話で。
傍から見てもこの二人の出会いは運命のようで、こんな二人の未来には
幸せしか待ち受けていないと思える。
とにかく、中盤までのやり取りや恋物語は何度でも観たくなるほど
可愛らしくて素敵な物語。
中盤から。
先に書いた素敵な形を持った二人の物語も不穏な空気が醸し出す。
大学生だった二人も「社会」に出なければいけなくって。
そこから変わっていく二人。
変わっていくペースがずれていく二人。
最終的には二人とも大人になっていくんだけど、変わっていく速度が違ったんだろうなぁ。

昔の僕なら、どうしてあんなに好き通しだった二人が別れることになったのか
納得いかずに憤っていたと思うけど、年を重ねてそれこそ、大人になってしまった
僕には麦君の気持ちや絹さんの気持ち、そして社会に出て変わらざるを得ない
仕組みがあるという事を、うっすらわかっているからどちらも攻めることは
できないんですよね。

音楽もなんだかほっこりするような柔らかい音楽で
麗らかな世界観を作り出す。
これも素晴らしい。

そんな感じで。
年始からとても素敵な作品に出会いました。
お話自体は苦みもあるんです。
クライマックスはとても切なくて苦しかったりもしたんです。
ただ、ラストシーンに写っている麦君と絹さんの姿はとても前向きで。
きっとこの子達には必要な別れに昇華できたんだなって
とても微笑ましくなってね。
良い終わり方でしたよ。

とても素晴らしい作品でした。

そうだ。
先日観た「ちょっと思い出しただけ」を思い出したり。

そうだ。
自らの学生時代を振り返ってみたり。
ほろり。

うーん・・・僕も年取ったなぁ。

≪点数≫
  9点
                                           (23.01.01鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
2022年鑑賞作品総括(ベスト・ワースト発表)
2022年鑑賞本数は120本。
内、劇場鑑賞は41本!!
昨年と同じくらい。
劇場鑑賞は少しだけ増えたかな。
良い感じ。

さてさて。
例年通り、順不同で良かった10作品、悪かった数作品を発表。

まずはベスト部門。

その1
偶然と想像
2022年1発目に観た作品がとても傑作。
オムニバス形式の物語。
会話劇でパンチラインの連続。
ミニシアター系のミニマムな作品でしたがとても良作。

その2
スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
MCUファンにはたまらない作品。
旧スパイダーマンたちが集結した瞬間。
劇場では拍手が起こりました。
なんて素敵な映画体験。

その3
THE FIRST SLAM DUNK
SDG(スラムダンクジェネレーション)にはたまらない作品。
あの時、読んでいた作品がまんま映画となってスクリーンに
帰ってきた。
井上先生がちゃんと映画にしてくれた。
万歳!!

その4
ベルファスト
朗らかで健やかで純真な作品。
笑えるシーンもたくさんあるし、最後にはとても考えさせられる傑作。
以前観た「ジョジョ・ラビット」にも通ずる傑作。
僕のアカデミー作品賞はこちら。

その5
tick, tick…BOOM! チック、チック…ブーン!
こちらもNetflixオリジナル映画。
劇場で観たかったミュージカル。
音楽もお話も大好き。

その6
アバター:ジェームズ・キャメロン 3Dリマスター
お話はトホホでも、映像体験はこれ以上ない。
もちろん3Dで鑑賞。
続編も楽しみ。

その7
プロミシング・ヤング・ウーマン
これも素晴らしかった。
自分の過去やこれからの立ち位置や振る舞いを考えさせられた作品。
無自覚な加害者にならぬよう気を引き締めなきゃ。

その8
RRR
超絶ド級のエンターテイメント作品。
フレッシュなアクション描写。
最後の最後まで熱量が半端なく、鑑賞後、思わず拍手してしまいそうになるぐらい。
何度でも観たくなるスカッとしたエンタメ作品。
ただし、大きなスクリーンとしっかりとした音響設備で。

その9
窓辺にて
お話は苦めなんだけどとても心地よい世界観。
今泉力哉監督の作品を観ているといつもコミュニケーションについて考えさせられる。
そして、誰かと話したくなる、繋がりたくなる。
不思議。

その10
トップガン マーヴェリック
コロナのせいで死ぬほど観てきた本作の予告編。
ハードルがめちゃくちゃ高くなっているのにも関わらずあっさりとそれを乗り越えてきた。
トム・クルーズ力大爆発の本作。
続編映画としても大傑作の作品。

ベストは以上10作品。
今年も良作・傑作ばかり。
ベスト級は他にもたくさん!!
例えば、『Mr.ノーバディ』はアクション映画として素晴らしかったし。
コーダ あいのうた』はそりゃあ良いよなぁと思えるアカデミー作品賞受賞作。
パーフェクト・ケア』はカッコ強くって最悪なヒロイン像の誕生。
さがす』も邦画の中で素晴らしい作品。
パワー・オブ・ザ・ドッグ』は重厚で奥深い大傑作
ウエスト・サイド・ストーリー』はスピルバーグ監督が撮るミュージカル映画で流石の一言。
子供はわかってあげない』も素敵な世界観で心ほっこり。
『ブラックパンサーワカンダ・フォーエバー』はチャドウィック・ボーズマン=ティ・チャラ王子の弔いと継承の作品としてこれ以上ないものに。
ハウス・オブ・グッチ』も面白かったなぁ。
今回も良い作品ばっかり・・・・(苦笑)

ベスト部門は以上。

そして申し訳ないですがワースト部門。
その1
異端の鳥
作品としては素晴らしかったのですが、いかんせん内容が・・・。
ひたすら続く地獄の連鎖にくらっちゃいました。

その2
茜色に焼かれる
こちらもめちゃくちゃくらった作品。
あまりにも続く不条理な数々。
最後は希望の光を!!って思っていてもそうはならず・・・。
もやもやだけが残る作品でした。
すっごい嫌な気分になっちゃいました。

その3
ビルとテッドの大冒険
めちゃくちゃ旧作の本学。
大好きキアヌ・リーブスが出ていて、新作が評判良かったので観たのですが単純に楽しくなかったです。
おかげで新作も未見のまま・・・。
早く観なくっちゃ。

ワーストは以上3作品。
残念無念。

という訳で2022年総括はおしまい!!
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総括 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.2100 『窓辺にて』
No2100 『窓辺にて』
2022年制作 邦
監督:今泉 力哉

≪キャッチコピー≫
『たとえ、パーフェクトじゃなくても。』

≪ストーリー≫
フリーライターの市川茂巳(稲垣吾郎)は、編集者の妻・紗衣が売れっ子小説家と浮気していることを知りながら、妻にそれを指摘できずにいた。それだけでなく、彼は浮気を知ったときに芽生えた自身の感情についても悩んでいた。ある日、文学賞を受賞した女子高校生作家・久保留亜の小説に心を動かされた茂巳は、留亜に小説のモデルについて尋ねる。

≪感想≫
今泉力哉監督最新作。
今泉監督の作品は「愛がなんだ」「街の上で」「あの頃。」等々。
いずれも好きな作品ばかり。

さてさて。
とても澄んだ素敵な世界観。
お話自体はとても苦いんです。
だけどとても心地よい印象。
なんでだろう・・・。
そこに映っているのは怒りだったり悲しみだったり切なさだったりするんです。
だけど、観ている間、不快な感じがまったくしない。
感情の揺らぎがとても微細だからなのかな。

キャスティングの妙
稲垣吾郎力大爆発。
キャラクターと見事にマッチしていました。

今泉監督の作品を観た後はいつも他人との「コミュニケーション」について
考えさせられる。
本作の主人公の茂巳(稲垣吾郎)は妻の不倫を知りつつ、その行動に怒りを
感じない自分に戸惑っていた。
茂巳はとにかく感情を爆発させない。
あまり嘘をつかない。
淡々と誠実に語るキャラクター。
その語り口や行動がとても心地よく愛おしかったんですよね。
そのキャラクターと吾郎ちゃんの声や地のキャラクターと見事に融合して
とても見心地も良かったんです。

演出について。
本作は長回し、ワンカットが多かった。
じっくりとそこに映る二人の会話を味わう演出。
行間を読んだり、その間の意味を考えたり、登場人物たちの考えていることや
観ている自分の気持ちを深く掘り下げる感じ。
これまた心地が良い。
先に書きましたが「コミュニケーション」を考える。
人との距離、他人の気持ち、自分の気持ちについてダイブする。
鑑賞後。
人と繋がりたくなるというか。
知りたくなるというか。
分かりたくなるというか。
また誰かと話したくなる感じ。
良いですねぇ・・・。

そんなこんなで。
「観る」小説。
「読む」映画。
とても心地よい作品。
もう一回観たい。
とても良作でした。

そしてなんだか読書をしたくなった。

≪点数≫
  9点
                                           (22.12.30鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.2099 『クライ・マッチョ』
No2099 『クライ・マッチョ』
2021年制作 米
監督:クリント・イーストウッド

≪キャッチコピー≫
『誘拐した男と、さらわれた少年。
逃亡の果てに二人が見つけた“生きる”道とは―。』

≪ストーリー≫
ロデオ界の元スターのマイク・ミロ(クリント・イーストウッド)は、落馬事故をきっかけに家族とも別れ、今は競走馬の種付けの仕事をしながら一人で暮らしている。ある日、彼は元雇用主にメキシコにいる息子のラフォ(エドゥアルド・ミネット)を誘拐するよう頼まれ、単身メキシコに向かう。マイクは少年ラフォと出会い、二人でテキサスを目指すが、その道のりは困難なものだった。

≪感想≫
クリント・イーストウッド御大監督最新作。

カウボーイを引退した老人が友人の息子をメキシコから
テキサスまで連れ帰るっつーロードムービー。

特に派手に物語が展開することもない。
ひたすら映し出される老人マイクの旅物語。
穏やかながらもマイクの逞しさが醸し出される。

・・・あれ?
これって何を目的に旅してるんだっけ??
本来の目的も忘れてひたすらゆっくりと進んでいく。
所々、危うさを感じる展開にはなるんだけど基本的にはゆっくりと。

友人の息子のラファエルの成長譚でもあり、マイクの終焉譚でもある。
良いバランスで進んでいく物語は意外に気持ち良かったです。

そんな感じで。
これはきっと監督であるクリント・イーストウッドの理想郷を
描いた作品なのではないだろうか。
本当に強い男の生き方というか。
いききらずにちょうど良い塩梅の逞しさ。
クリント・イーストウッドの自伝的作品ですよと言っても
まったく違和感ない。
前作の「運び屋」は結構、派手目な作品でしたが本作はとても
穏やかなロートルのお話。
彼はこれから人生の幕を下ろすための作業を淡々と過ごしているのかもしれない。

・・・いやいや。
彼はきっとまだまだ現役でいつづける気がする(笑)

≪点数≫
  6点
                                           (22.12.29鑑賞)
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