2014-07-11 Fri

2013年制作 香港
監督:ジョニー・トー
≪キャッチコピー≫
『 ― 』
≪ストーリー≫
目の見えない探偵ジョンストン(アンディ・ラウ)はその類いまれな想像力のおかげで、名探偵ジョンストンと呼ばれていた。
以前同僚だった刑事シト(グォ・タォ)の部下で、ジョンストンに憧れを抱く女刑事ホー(サミー・チェン)をアシスタントに、ジョンストンは少女の失踪(しっそう)事件の捜査を開始する。
ジョンストンの想像を超えた捜査にホーが振り回される中、事件は大きく発展し……。
≪感想≫
大好きジョニー・トー作品。
本作、特に前情報も無しに監督名だけでレンタル。
いつものジョニー・トー印の男くさーいノワール作品かなと思いきや・・・。
何だ?何だ何だ??
これってコメディ??サスペンス???
これはこれでメチャクチャ面白いぞ!!
キャラクターについて。
主演はアンディ・ラウ。
彼が演じる盲目の探偵ジョンストン。
まず彼のキャラクターがとっても良かったんです。
盲目な探偵。
天才でクールで理知的で・・・なんて印象を持っていたら大間違い。
意外にお惚けで三枚目でおちゃめな所があって。
友人である刑事シトとのやり取りは抜群に面白かったですねー。
ジョンストンの相棒になる女刑事ホー。
最初はジョンストンに利用されながらもどんどん距離を縮めていく。
彼女とのやりとりもどこか可愛らしくって、最高のバディムービーに。
ストーリーや演出について。
本作は130分で結構長め。
正直、序盤はイマイチついていけなかったりもしたんです。
シリアスに描いている部分とコメディタッチに描いている部分。
そこの描き方がまた凄く特徴的で。
今、自分がどのテイストで受け取っていいのか分からない。
ただ、それが決して不快には繋がらず最後の最後まで鑑賞。
ストーリーも起承転結あって何度も何度も唸らされる。
物語の主軸があるんだけど、色んな所に行ったりきたり。
今、自分がどこの部分のお話を観ているのか分からなくなりそうになる。
だけど最後の最後には綺麗に着地する。
だけど最後の最後には収まるところに収まっている。
ストーリーやテイスト。
そこのバランスがとっても変なんだけど巧みに作られている。
さすがのジョニー・トーと言ったところか。
面白いなぁ・・・。
ジョニー・トー作品は色々と観てきましたが本作は結構ベスト級かも。
(ちなみにベストは「エグザイル/絆」かなぁ。)
この監督の作品はやっぱり見逃せないですね!!
≪点数≫
9点
(14.06.08鑑賞)

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