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No.951 『舟を編む』
No951 『舟を編む』

2013年制作 邦
監督:石井 裕也

≪キャッチコピー≫
『マジメって、面白い。』

≪ストーリー≫
玄武書房に勤務する馬締光也(松田龍平)は職場の営業部では変人扱いされていたが、言葉に対する並外れた感性を見込まれ辞書編集部に配属される。
新しい辞書「大渡海」の編さんに従事するのは、現代語に強いチャラ男・西岡正志(オダギリジョー)など個性の強いメンツばかり。
仲間と共に20数万語に及ぶ言葉の海と格闘するある日、馬締は下宿の大家の孫娘・林香具矢(宮崎あおい)に一目ぼれし……。

≪感想≫
原作は2012年本屋大賞を受賞。
三浦しをんさんの作品。
私、この三浦しをんさんの作品が好きでして。
以前、映画化された「まほろ駅前多田便利軒」のまほろ駅シリーズ。
最近、映画化された「神去なあなあ日常」。
どれもこれも楽しく拝読させていただきましたよ。
本作の原作ももちろん読みました。
久しぶりに本を読んでウルッとさせられました。
そんな原作が映画化されたという事でさっそく、鑑賞。

とても丁寧な良い作品。
本作の監督は「川の底からこんにちは」「ハラがコレなんで」「あぜ道のダンディ」の石井裕也監督。
石井監督作品の印象は、けっこういききった人物描写。
先に書いた3作品ともそんな感じ。
けっこうエキセントリックで過度の演出を加えた人物描写で、ハマればいいんだけど、ハマらなかったら、
ただガチャガチャした印象を受けてしまう。
ちなみにハマったのが「川の底から~」。
残り2作の人物描写はうーーーん・・・・。(「あぜ道~」はストーリーが◎)

さて本作は。
前作までのテイストをなるべく抑えて撮ったなぁという印象。
もちろんほんのり石井演出っぽい所はあったのですが(マジメ君の描き方とかね)、
そこはまぁ許容範囲。
ストーリー自体がとても丁寧で繊細なので、そこに合わせて作ったのかな。
登場人物たちは、一人を除いて、とにかく良い感じに描かれていました。
原作を読んだ僕にも納得のキャスティングでしたよ。
ちょっと違うかなぁと思ったのが宮崎あおいさん。
彼女自体はとても好きな女優さんですが、本作のかぐやとはちょっと印象が違ったかなぁという感じ。
もう少し朴訥な佇まいの出で立ちを想像していたもので・・・。
もったいないなと。
僕的にはやっぱりオダギリジョーさん演じる西岡が良かったなぁ。
軽薄だけど、どこか優しさを残している感じがね。
やっぱり良い役者さんですね。

ストーリーについて。
辞書作りを何年も何年も作る彼ら。
とにかく一つ一つ丁寧に細かく細かく。
一つのミスがあれば最初から・・・。
職種は違えど自分も働くうえで見習わなければと思ったり・・・。
一つ一つ、一人一人の作業が完成へと近づける。
グッときますねぇー・・・。

言葉を大切にする方々。
以前観た「博士の愛した数式」を思い出したり。
あれは数字を愛し大切にした博士のお話でしたね。
良作だったなぁ。

とにもかくにも、とてもグッときた良作。
おススメの邦画がまた一つ増えました。
原作もとっても良い作品だったので、本作が好きならぜひ読んでいただきたいです。

≪点数≫
  7点
                                           (14.05.17鑑賞)



こちら原作。
凄くおススメです。

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(1) | コメント(4)
コメント
自分もこれ最近見ました。

なかなか1つの事にどっぷりはまらないであれこれ興味持ってしまう自分からすると、ああいう風に全てを捧げられるものがあるのはすごく羨ましかった。

なかなか知ることのない、辞書を作る世界を知ることが出来て、なんだか辞書を見る目が変わりました。

原作も読んでみまーす。
2014-07-01 火 21:50:51 | URL | mh-goi [編集]
Re: mh-goiさん
いつもコメントありがとうv-290

> なかなか1つの事にどっぷりはまらないであれこれ興味持ってしまう自分からすると、ああいう風に全てを捧げられるものがあるのはすごく羨ましかった。

mh-goiさんは多趣味だからなー。
まぁ、それはそれで何もしないよりかはね。
レビューにも書いたけど「博士の愛した数式」に似てない??
一つの物にハマる感じが。
あぁ・・・、確かに羨ましいかも(笑)

> 原作も読んでみまーす。

原作、ほんとに良かったよ。
ぜひぜひ読んで感想を聞かせてください!!
2014-07-02 水 21:05:36 | URL | ゆず豆 [編集]
ゆず豆さん、こんにちは!
これは私も丁寧な良い作品だと思いました!
ちまたでは「そして父になる」が話題になっていたけど、
アカデミー賞は本作でしたね~☆
それも納得できるくらいの、質の高い映画でした!

キャスティングで原作との違和感に
宮崎あおいちゃんの事を挙げてますね。
私は原作を読んでないけど、
あおいちゃんの良さが出てないな~って思って観てました。
明るさを消した抑制した演技でしたもんね。
原作が朴訥な佇まいだからそうしたのか・・・

西岡も良かったけど、加藤剛さんの松本先生も好きでしたよ(^_^)
2014-07-04 金 17:39:49 | URL | YAN [編集]
Re: YANさん
いつもコメントありがとうございますv-290

> ちまたでは「そして父になる」が話題になっていたけど、
> アカデミー賞は本作でしたね~☆

そうか、そうでしたね。
本作がアカデミー賞を取ったんでした!!

> キャスティングで原作との違和感に
> 宮崎あおいちゃんの事を挙げてますね。
> 私は原作を読んでないけど、
> あおいちゃんの良さが出てないな~って思って観てました。

僕のイメージではもっともーっと朴訥で硬派なイメージを持っていたもので。
宮崎あおいさんはちょっと見た目が可愛らしかったのもあって、
ちょっと違和感がありました。

> 西岡も良かったけど、加藤剛さんの松本先生も好きでしたよ(^_^)

うんうん。
わかります。
この松本先生とのやり取りは原作通り!!
そしてイメージ通り!!
とてもグッときましたよ(^_^)
2014-07-04 金 22:04:36 | URL | ゆず豆 [編集]
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舟を編む
丁寧に紡がれた良質な映画。 とっても良かった!    監督:石井裕也 製作:2013年 日本 上演時間:133分 原作:三浦しをん「舟を編む」 出演:*松田龍平 *宮崎あおい *オダギリジョー *加藤剛 *小林薫 *伊佐山ひろ子 *黒木華 マジメって、面白い。 辞書は言葉の海を渡る舟。 それを編む(編集する)過程や、 携わった人々の情熱・苦労・喜びを描いた...
2014-07-04 Fri 17:41:23 | RockingChairで映画鑑賞