2014-06-23 Mon

2013年制作 邦
監督:内村 光良
≪キャッチコピー≫
『夢は叶うと、信じてた。』
≪ストーリー≫
甲本孝志(小出恵介)と田中洋平(伊藤淳史)はお笑いコンビ「房総スイマーズ」を結成して12年目だが、いまだに売れる気配がない。
コンビの将来について膝を突き合わせて話すことをしてこなかった二人だったが、彼らはもう30歳。
お笑いに情熱を傾け続け、相方と一緒に成功したいと願いつつも後がない二人は、互いに本音を語り合うべく交換日記を始める。
≪感想≫
お笑い第3世代をみて育ってきた私。
とんねるず・ダウンタウン・ウッチャンナンチャンが大好きな訳で。
その中の一人ウッチャンこと内村光良監督作品。
監督の1作目「ピーナッツ」はもちろん鑑賞。
内村プロデュースのメンバーが内村監督の元ワイワイキャッキャッとやっている。
これがまた優しい空気で観ていてとっても微笑ましい。
誰も不幸にならない感じが、いかにもウッチャン印で良い感じ。
内P好きの僕には大満足の一作でした。
さて本作。
お笑いコンビが主人公、そして監督もお笑い芸人さんが監督。
以前観た品川シロシ監督の「漫才ギャング」もそうでしたね。
まぁあれは、お笑いの他にもアクション要素も強い作品でしたが。
本作はお笑いコンビの陰と陽を真正面から描いた作品でした。
本作HPで多数の芸能人の方々からコメントがよせられており、読んでみると、
お笑い芸人さん達にとったらやはりとてもリアルで自分に照らし合わせて観た的な
コメントが多くって。
夢を追い続ける奴らの物語。
そしてそれをあきらめるのか続けるのかを葛藤し続ける奴らの物語。
冒頭、コンビの片割れ甲本君の甘えっぷりに腹が立ちつつ鑑賞。
だって、お笑いにかける情熱は認めますが、愚痴ばっか言ってて、バイトもせず
彼女に世話されていて(この彼女がまた菩薩のような優しさで)、何にも動こうとしない。
夢を追っかけているようで、依存しているだけみたいな・・・。
とりあえずその姿を観ていると腹が立ってねぇ・・・。
周りもまた優しい奴らばっかだから、甘やかされっぷりがね。
中盤、コンビを解消することとなり、ここから怒涛の展開。
前述した甲本君のダメっぷりが上手に活かされていく。
クライマックスからエンディングまでのこの流れはやっぱり内村印だなって。
とてもほっこり観ることができました。
夢をあきらめる事。
「諦める=明らかに見極める」なんて事を何かで読んだことがありますが、
きっと諦める事も悪い事ではないんだよなぁって。
もちろん、夢をかなえる事はあきらめない事と直結しているから、マイナスなイメージも
つきまとうのですが・・・。
ただ。
あのエンディングの二人の関係を観る限り、二人の選択はきっと間違いじゃなかったんだと
思いました。
内村印全開の暖かい本作。
全体的には粗もあったし正直盛り上がりに欠ける部分もありましたが、内村印のほっこり感、
所々冴える演出(プールで泳いでいるのを俯瞰で上から撮るシーン等)もあったので全体的には
満足できた1作です。
前作「ピーナッツ」が2005年で本作が2013年かぁ・・・。
次回作はいつになるのでしょうか・・・。
コンスタントに撮って欲しいなぁ・・・。
≪点数≫
7点
(14.05.10鑑賞)

満足ならクリック!!
スポンサーサイト