2014-05-26 Mon

2013年制作 邦
監督:石川 寛
≪キャッチコピー≫
『あなたが元気でいてくれたら、うれしい。』
≪ストーリー≫
大学からの友人である、ジンコ(宮崎あおい)と素子(安藤サクラ)。
ある日、同じく大学時代の友人で、一人だけ地元で暮らしているミキ(吹石一恵)の妙なうわさを耳にする。
それは、彼女が自分から海に飛び込んでおぼれたものの、助かったというものだった。
ジンコたちは休みを合わせ、うわさの真相とミキの様子を確かめようと、彼女のいる町へと向かうことにする。
ジンコが勤め先の図書館で出会った原木(忽那汐里)も運転手として加わり、一泊二日のスケジュールで車で旅をする三人だったが……。
≪感想≫
以前観た「好きだ、」の石川 寛監督作。
この監督さんの作品。
演出が独特で、ほぼ演者さん達のアドリブで成り立っているんですって。
おっきな設定を教えてあとはその時の空気、演者のアドリブで繰り広げられる。
その空気感たるや・・・。
うーーーん・・・不思議で繊細な作品といった印象。
前述通り、アドリブで進んでいくので、正直、会話のシーンはざらつく事も多いんです。
自然に撮っているのが逆に不自然に感じると言うか・・・。
微妙に辻褄の合わない会話。
お互いのアドリブが上手に噛み合わなかったり。
ちょっとね・・・。
作品的にはドキュメンタリーとも違うし、ただ手法はドキュメンタリーのようだし。
観ていて、最初は居心地が悪かったりもしたりして・・・。
ただね。
これが物語中盤、終盤になる頃。
なんとも心地の良い感覚になったんです。
理由として考えられるのが。
まず流れる風景、映像。
ちょっと沈んだ風景。
カメラや撮り方せいでしょう。
ぼぉんやり映る淡い風景は観ていて心地良かったんです。
次にキャスティング。
出てくる方たちが纏う空気感はどれも穏やかでガチャガチャしていない。
彼女たちの会話は、確かに違和感があったりもしましたが、後々気にならなくなって。
皆さんめちゃくちゃ素敵でした。
とにかく繊細で穏やかな印象。
エンタメ的ではなくアートを鑑賞している感覚。
これ、きっと夜中にぼんやり眺めていると、きっと眠っていただろうなぁ(苦笑)
催眠映画と言ったところでしょうか。
たまにこんな作品を観るのも悪くないかな。
≪点数≫
6点
(14.04.13鑑賞)

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