2014-01-23 Thu

2012年制作 米
監督:ジョシュ・トランク
≪キャッチコピー≫
『手にしてはいけない能力<チカラ>。目にしてはいけない映像。』
≪ストーリー≫
超能力を手にした、高校生のアンドリュー(デイン・デハーン)、マット(アレックス・ラッセル)、
スティーヴ(マイケル・B・ジョーダン)は、自分たちの姿をビデオで記録することに。
超能力を使い、他人がかんでいるガムを口から取り出したり、女子のスカートをめくったり、
空中でアメフトをしたりと、退屈だった毎日を刺激的なものに変える三人。
そんなある日、クラクションを鳴らして後方からあおってきた車を、
アンドリューが超能力でスリップさせる。
それを機に、彼は超能力を乱用するようになり……。
≪感想≫
特殊な撮影方法(ファウンド・フッテージ)の作品。
ファウンド・フッテージは、誰かが撮影した映像が第三者に発見され、
未編集の映像として上映されるという設定の表現形式。
以前観た「クローバーフィールド/HAKAISHA」や有名な所で言うと
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の撮り方ね。
とまぁ、普通の映像とは違うのでアイディア一発勝負か!?なんて思いきや・・・。
ストーリーもしっかりした傑作でした!!
まず先に書いた撮り方について。
物語は主人公のアンドリューの持っているカメラの映像を主に映し出す。
冒頭は手ブレもひどく、
「これ、最後までこんな感じだとつらいなぁ・・・」
なんて思いましたが、それが段々と主人公の能力の成長と共に映像も見やすくなってくる。
ここらもストーリーと繋がっていて巧いなと。
そして何と言っても、本作はこの手法が及ぼす、身近感がハンパない。
超能力と言うある種ファンタジックなお話なのに、この撮影方法もあってリアリティが
増したんですよね。
手法とストーリーが上手く合致していました。
ストーリーについて。
アンドリューは学校ではいじめられ、家では父親の暴力、母親は病気で、
虐げられた毎日を送っている。
さえない奴というか、腹に一物抱えたやつ。
それがある日、従弟と学校一の人気者と一緒に超能力を身に着ける事に。
ここから生活は一変。
毎日の生活が彩(いろ)付き、真の友達ができ、何より自分に自信がついたりなんかして。
ここら辺は観ていて楽しかったです。
先にも少し書きましたが、アンドリューたちは急に強くなったりすることもなく、
時間がたつにつれて能力も上手く使いこなせていくんです。
ここら辺の流れも、身近感に繋がるんですが巧いなって。
特殊能力を身に着ける3人。
こいつらって基本的に良い奴らなんですよね。
特にスティーブは本当に気の良い奴で。
そりゃみんなの人気者にもなるよね。
マットもアンドリューの良い兄貴分で。
僕の従弟の兄ちゃんとの関係に似ているんですよね。
何だかんだで世話してくれるみたいな。
そしてアンドリュー。
アンドリューも最終的には溜まっていたものが爆発してああなってしまいますが、
あいつも基本的には良い奴なんです。
それだけに観ていて痛みが伝わるというか・・・。
とにかくストーリーも凄い良かったです。
映像も結構ド派手で良かったなぁ。
クライマックスの覚醒バトルもドンパチアガりましたよ。
これも恐らくファウンド・フッテージ方式のおかげかなと。
手持ちカメラだよって言えば多少の粗さもカバーできますからね。
賢いなぁ。
巷で話題に上がって気になっていた本作。
本当に観て良かったです。
おススメです!!
そういや本作、日本の人気漫画「AKIRA」的作品と言われているようで。
確かに。
アンドリュー=鉄雄ですもんね。
「AKIRA」好きの人にもおススメです!!
≪点数≫
9点
(13.12.22鑑賞)

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