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No.831 『北のカナリアたち』
No831 『北のカナリアたち』

2012年制作 邦
監督:阪本 順治

≪キャッチコピー≫
『先生が島を追われた日、私達は歌を捨てた。』

≪ストーリー≫
日本最北の島で小学校教師をしていた川島はるは、ある事故をきっかけに
島から出て行ってしまう。
それから20年後、東京の図書館で働いていた彼女は、教え子の一人が事件を
起こしたことに疑問を抱き、かつての自分が受け持っていた生徒たちに
会うため北海道へ向かう。
恩師と再会した教え子たちは、それぞれに抱える複雑で苦しい胸中を明かす。

≪感想≫
稀代の名女優、吉永小百合。
そして今をときめく若手俳優達、森山未來、満島ひかり、宮崎あおい、松田龍平等々。
夢のガチンコ競演。

原案は「告白」の湊かなえの作品。
僕、この方の作品ちょっと苦手で。
人間の黒い部分をいやぁーな感じでみせられるのが受けつけにくくって。

さて本作について。
うーーーーん・・・ちょっと・・・なぁ・・・。
綺麗に終わったんですが後味はあまり良くない、納得いかないなぁという感じ。

北海道のとある分校に訪れた教師が生徒達と仲良くやりながらも、
ある事件をきっかけにまた離れる事に。
そして20年後、一人の教え子が起こした事件をきっかけに、
教師は以前の生徒と再会することに。

まず教師である、はるは6人の生徒と会いそれぞれからと思い出話をする。
教え子たちはそれぞれに闇を抱えていた。
それを抱えて20年も過ごしていたのだ。

過去に起こった事件。
それは子供たちの心に傷を残していて。
大人たちが起こした事情。
はる、はるの夫、そして警察官の男。
それぞれバックボーンがあって、
「それもまぁしょうがないかぁ。」
なんて思ったりするのですが。
じゃあ、それが純粋無垢な子供たちに影響を及ぼすのも、
しょうがないかとなるとそうじゃないんですよね。
そこら辺を大人の事情を主題にスッと映し出されていたような印象で
「なんか違うような気がする・・・。」
って思っちゃったんですよねぇ。

彼ら彼女らは20年経って、過去の想いを昇華することが出来たような気がしますが、
教え子たちの事を思うと、もっともーーーーっと再会、歩き出すのが
早くても良かったんじゃないでしょうか。
はるも心に深い傷を背負っているのは分かるのですが、子供たちと向き合う事で
その傷が癒えるという事は本人も一番分かっているはず。

うーーーん・・・とまぁ、ストーリーにイマイチ入り込むことが出来なかったんですよねぇ。

ただ、やっぱりクライマックス。
先生とかつての生徒達が教室で集まるシーンはグッときましたね。
これは恐らく役者力(特に森山未來の咆哮)でしょう。
この豪華キャストの競演だけでも観るに値する作品だったのではないでしょうか。

何だかんだで酷評気味ですが、先に書いた豪華キャスト。
そして北海道の自然の映像美。
この2点は見応えがあるので機会があればぜひぜひ。

しっかし、吉永小百合さんは綺麗なんですが、20年前の回想シーンと
現在のシーンが代わり映え無く綺麗なのでメリハリが無く感じてしまいました(苦笑)、
里見幸太郎の娘っていうのもちょっと違和感が・・・。
・・・蛇足でしたね。

≪点数≫
  5点
                                           (13.09.05鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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