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No.821 『あぜ道のダンディ』
No821 『あぜ道のダンディ』

2010年制作 邦
監督:石井 裕也

≪キャッチコピー≫
『見栄を張ってなにが悪い!』

≪ストーリー≫
北関東に住む宮田は浪人中の息子・俊也と高校3年の娘・桃子と会話がかみ合わず、
最近では体調も優れない。
胃がんだった亡き妻と同じ症状に悩み、友人の真田だけには悩みを打ち明けていた。
そんなある日、俊也と桃子が東京の私立大学に合格。
子どもたちとの思い出を作りたい宮田だが、なかなかうまくいかず……。

≪感想≫
以前観ました「川の底からこんにちは」「ハラがコレなんで」の石井裕也監督作。
「川の底からこんにちは」は大好き。
「ハラがコレなんで」はむむむ・・・。

さて本作は。

この監督の特色って人物描写の味付けが濃い所。
そこがとっても気になる部分でもあったりして。
「ハラがこれなんで」で結構そこに違和感を感じて、むむむになったんですよね。
「川の底からこんにちは」ではそんなに不満に感じなかったのですが。
本作でもそこは健在。
この味付けされた演出にちょっと嫌気が。
やっべぇなぁ。

あとね。
「ハラがこれなんで」ではテーマを「粋」に。
そして本作ではテーマを「ダンディ」に。
そのとらえ方が、あまりピンとこなかったんですよね。
これは「粋」とは言わないのでは?
本作では
「こんなの「ダンディ」じゃないよ!!ただの頑固オヤジだよ!!」
なんて。

あとねあとね。
これいるか??っていうシーンが多々あって。
例えば娘の友達の援助交際に喝を入れるんですがその後を描いていないせいで
改心したかどうかがわかんないんです。
例えば子供と東京へ行くときに事故を起こすシーン。
ほんとにいるかぁ??

とまぁ。
グダグダっと書いておりますが・・・。
実は本作、そこまで嫌いじゃないんです。

その理由は全体的にストーリーが良かったから。
妻を若くして失い、子供2人を男手一人で育て上げた男。
息子、娘は思春期を迎え、親との会話も少なくなり、旅立つお年頃に。
そこはどこの世界も一緒で普遍の理。

親は子に近づきたい。

子も親に近づきたい。

だけど気恥ずかしさや馴れ合いでなかなかね。
本音でぶつかり合えればどんなにいいか。

でもそれで良いんです!!
根っこの部分での繋がりをお互いが感じているから。
親父の最後の嗚咽。
グッときました・・・。

そんなこんなで嫌いになれない本作。
次回作も楽しみにしております。

≪点数≫
  7点
                                           (13.08.10鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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