2013-09-23 Mon

2007年制作 中/香港
監督:ツイ・ハーク 、リンゴ・ラム 、ジョニー・トー
≪キャッチコピー≫
『香港映画界の3巨匠が挑んだ、前代未聞のリレーション・シネマ。』
≪ストーリー≫
経済的に逼迫した状況に陥り、そこから抜け出すすべはないかとあがいている、
タクシー運転手、エンジニア、古物商の三人。
ある嵐の夜、彼らは酒場で謎めいた男から1枚の金貨と名刺を手渡される。
名刺に記されていたURLを経て、三人は立法局の地下に唐代の財宝が隠されていることを知る。
それを掘り起こして歓喜するが、タクシー運転手につきまとう借金取りや
エンジニアの妻と不倫する悪徳刑事たちが財宝のことを嗅ぎつけたことで……。
≪感想≫
キャッチコピーにもあるように香港映画界の3大監督がリレー形式で撮った本作。
ルールは以下の通り。(公式HPより)
<“強奪のトライアングル”製作公式ルール>
■ルール1
3人の監督は、30分の短編を同額の予算で製作。その3本の短編を一本に繋げ、
ひとつの作品にしなければならない。
■ルール2
全体を通した脚本はなく、前の監督が撮ったパートを見ることで、
次に手掛ける監督はストーリーの続きを考え、繋げていかなければならない。
■ルール3
各パートの最終的な決定権は、プロデューサーでもあるツイ・ハーク、
リンゴ・ラム、ジョニー・トー監督にある。
■ルール4
3人の監督は、自分が指名する脚本家と組むことができるが、
彼らはストーリー展開について、互いに話すことはできない。
■ルール5
3人の監督は各パート撮影後に、編集権を共通の編集担当者に託さなければならない。
以上。
これを読んでいるとなんて実験的な作品か。
ルール4のストーリー展開について話すことが出来ないって・・・。
もうお遊びの枠ですね。
それらルールを噛みしめて鑑賞。
・・・なるほどねぇ。
物語も繋がっているようでやっぱりそれぞれに個性が。
そもそも登場人物の描き方も違うんです。
性格もいきなり変わったりしていて。
やっぱり上記のルールは知っておかないとしんどかったかな。
最近、ジョニー・トー監督の作品を観て、好感触だったので鑑賞したのですが
やっぱりジョニー・トー監督の部分が一番好きだったかな。
トー監督が一番最後の担当だったので好きに終わらすことができたから
やりやすかったのでしょう。
あの相変わらずのドンパチシーンはジョニー・トー印で◎。
単純に良かったです。
全体的な作りについて。
この条件だとストーリー云々は置いといて、その監督の色を楽しむ事が必要。
一世一代の大博打。
そういう試み、姿勢は大好きです!!
≪点数≫
6点
(13.08.03鑑賞)

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