2013-09-19 Thu

2002年制作 英/米/オランダ
監督:ダニー・ボイル
≪キャッチコピー≫
『わずかな未来は始まっている』
≪ストーリー≫
怒りを抑制する薬を開発中のとある霊長類研究所。
ある夜、精神を冒し即効性の怒りを発するウィルスに感染している実験用チンパンジーが、
侵入した動物愛護活動家たちによって解放されてしまう。
その直後、活動家の一人がチンパンジーに噛まれて豹変、仲間に襲い掛かる…。
28日後。
交通事故で昏睡状態に陥っていたバイク・メッセンジャーのジムは、
ロンドン市内の病院の集中治療室で意識を取り戻す。
ベッドから起き廊下をさまようジムだったが、院内にはまったく人の気配がなかった。
人の影を求めて街へ飛び出したジムは、そこで驚くべき光景を目にする…。
≪感想≫
ゾンビ映画というジャンルを飛び越した作品。
ゾンビ映画のイメージ。
ゾンビに追われて逃げて逃げて追われて追われてみたいな。
ゾンビを見せて見せて怖がらせるみたいな。
「バイオハザード」や「ドーン・オブ・ザ・デッド」的な。
だけど本作。
ゾンビにそれほど重きを置いていなかったんです。
物語序盤、主人公は目を覚ますと閑散とした街並みをさまよう。
ゾンビが出てくるも必要最小限。
あとはちょっとしたロードムービー風。
クラシカルな雰囲気さえ漂う作風で。
そして中盤から終盤にかけて。
主人公達はとある軍隊と出会う。
そこから急に少しだけ方向転換。
ゾンビよりも怖い人間の業やらドロリとした心根を映す。
これが何ともまぁ醜いのです。
いやぁーな空気が甚だしい。
生き残るための血みどろの争い。
こんな時ほど同じ方向を向かなければならないのに。
人間とはなんともはや欲深いものです。
ってな感じで、ゾンビ云々よりそういった人間の闇みたいなものに目がいった本作。
それが先に書いた「ジャンルを飛び越えた作品」に繋がる。
観て損はしない作品でした。
あっとそうそう。
ゾンビ作品でいつも触れているゾンビのタイプについて。
本作はダッシュ型ゾンビでした。
やっぱりダッシュされると圧がハンパないですねぇ。
≪点数≫
7点
(13.07.28鑑賞)

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