2013-07-19 Fri

2010年制作 邦
監督:行定 勲
≪キャッチコピー≫
『歪みはじめる、僕らの日常』
≪ストーリー≫
映画会社勤務の直輝、イラストレーター志望の未来、フリーターの琴美、
大学生の良介たちは、2LDKマンションで共同生活を送っていた。
それぞれが不安や焦燥感を抱えながら、怠惰な共同生活を続けていたが、
男娼のサトルが現われたことで変化が起こり始め……。
≪感想≫
もったいない作品。
伝えたいテーマや出演者は良かったりするのですが、なんだか入り込めない。
何でしょう・・・過度な演出のせいなのか??
とにかく味付け、盛り付けが凄いんです。
そのせいで観ていて違和感たっぷりで・・・。
今作は希薄な現代社会の希薄な人間関係を描きたかったのではないでしょうか。
上っ面で付き合うのが楽で、本当の顔は誰にも見せない、
ましてや自分の顔すら分からない的な・・・。
そこら辺は確かに、分かるんです。
きっと人間関係、コミニケーションなんてものはそういう部分も多々ありますから。
まぁ現代社会だからと言わず、それらは昔っからのテーマだったりするのでしょうが。
確かに昔に比べてコミニケーションツールが多様化して、
その形も変わってきているのでしょう。
劇中のセリフで「チャットや掲示板が云々・・・」とありましたから。
ただね・・・。
今作の描き方ほどひどかぁないと思うのです。
もっともっと、「共存」って熱量があるかと思うのです。
特にルームシェアみたいに嫌でも顔を合わせる場所となるとなおさらね。
恐らくあえてこういう描き方をしているのでしょうが、この希薄さ、
謎々しさをこってり描いたおかげで、妙にザラザラした感じが残ったんだよなぁ・・・。
話は変わりまして。
今作の見所はラストの一連。
あの展開は確かにゾッとして良かったです。
人間の抱える闇みたいなものを見たようで。
そういう食いつくシーンもあっただけに
「もったいないなぁ」
となる訳です。
むむむ・・・佳作。
今作は、原作本があるようですね。
原作ファンから観た今作はどういう風に映っているのでしょうか。
観ていて色々、謎が多い今作。
原作もぜひ読んでみなければ・・・。
≪点数≫
6点
(13.06.01鑑賞)
こちら原作。
未読です。

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