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No.787 『天使の分け前』
No787 『天使の分け前』

2012年制作 英/仏/ベルギー/伊
監督:ケン・ローチ

≪キャッチコピー≫
『かけがえのない出会いとスコッチウイスキーがもたらす"人生の大逆転"!』

≪ストーリー≫
いつもケンカばかりしている青年ロビーは、トラブルを起こして警察ざたに。
しかし、恋人との間にできた子どもがそろそろ出産時期を迎えることに免じ、
刑務所送りの代わりに社会奉仕活動をすることになる。
まともな生活を送ろうと改心した過程で指導者のハリーに出会い、
ウイスキーの奥深さを教えてもらったロビーはその魅力に目覚めていき……。

≪感想≫
うーーん・・・。
どっちつかずの惜しい作品でした。

まず、物語中盤までかなり重々しい空気。

ロビーは本当にどうしようもない荒くれ者でならず者。
過去に犯した犯罪は数知れず。
それは血筋のせいなのか、はたまた環境のせいか。
そしてそのロビーにも一筋の希望が。
息子の誕生。
ロビーはもう悪さをしない事を誓い、真面目に暮らすために奔走する。
ただ、過去に犯した罪は清算できずに暴力は暴力を生む。

なんてな事を細やかに映し出す。

そして終盤。
さぁこれからロビーはどうやって過去を清算して未来のために歩き出すのか。
いざ!!
と思ったら・・・。
物語のトーンは一転、陽気で軽やかなテイストに。
「あれ!あれあれ!!
  そのノリで行くのか!?」
ラストは結局、ハッピーエンド的に終わりはしましたが、
それは「再生」ではなくって・・・。

いや、別に良いんですよ。
きっと終盤の軽やかなお話だけが続いていけば、
「痛快エンタメ作品じゃん!!」
で終わったんです。
ただ、いかんせん前半の重々しい空気が残っているだけに、
ロビーの最後の行動に肯定することが出来なかったんですよねぇ・・・。

この作品の流れにちょっと違和感を感じてしまいました。

シリアスな作品。
軽やかな作品。
どちらかに絞って撮って欲しかったかな。

とは言っても終盤のキルトを纏った4人衆のちょっとした旅は面白かったし、
スコットランドの空気感も、なかなか味わう事もできないので良い感じ。

嫁の叔母の言葉。
「昔、他人に受けた親切を、今度は私がする番なの。」
的な言葉にはじんわりじわじわ納得したりして。

惜しい作品。
作品の中で見たかったものが観れなかったかな。
ざーーんねん。

≪点数≫
  5点
                                           (13.06.01鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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