2013-06-14 Fri

2010年制作 邦/カナダ
監督:荻上 直子
≪キャッチコピー≫
『「みんな、ホントウの自分で、おやんなさい」』
≪ストーリー≫
プラモデルオタクのレイ、引きこもりピアニストの兄モーリー、
エアギターで自己実現のアイデンティティーを保っている大学生の妹リサの三兄弟は、
人生は退屈の繰り返しに耐えることだと信じて疑わなかった。
しかし、生前母親が日本から呼んだばーちゃんとの日々を過ごす中で、
三兄弟の心に少しずつ変化が起こり始める。
≪感想≫
「かもめ食堂」「めがね」の荻上監督作品。
今作でも相変わらずの空気感。
ぼんやり時が流れていつのまにか終わっている的な。
それが心地良かったりする的な。
今作はちょっとドラマ、出来事の起伏が少し激しいように感じたかな。
もちろん、他のエンタメ作品に比べたら全然なんですよ。
ただ荻上印として観るとちょっと味付けがこってりかなぁって感じ。
そんなこってり感があったので、納得できない事が多くなっちゃって。
ただ空気感だけを楽しむ作品なら、例えストーリーやキャラクターに納得いかなくっても
問題ないのですが、今回はちょっと見過ごすことができなかったかな。
なかでも1番よく分からなかったのが、ばーちゃんの存在。
結局、ばーちゃんはどの立ち位置なんでしょうか。
孫たちと殆ど会話を交わすことが無かったんです。
言葉が通じないというのは分かりましたが、お互いコミニケーションを取るために
近づく気配が無いんです。
心で通じていればいいという感じでもないし・・・。
普通は、どちらかがその国の言語をカタコトでもいいから調べながらしゃべりますよね。
ぜーんぜん近づこうとしない・・・なんだかなぁ・・・。
まぁ、こんなツッコミも今作では野暮になってしまうのかもしれませんが。
あとは相変わらずの荻上節。
ツッコミはどこ吹く風のストーリーテリング。
いつのまにか問題が解決していて。
うーーーん、今作はあんまり好きじゃないかなぁ。
ピンとこなかったというのもあるし、前述した物語への引っかかり感がハンパなかったというか。
「かもめ食堂」「めがね」は好きなんですけどねぇ。
≪点数≫
3点
(13.04.29鑑賞)

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