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No.718 『黒く濁る村』
No718 『黒く濁る村』

2010年制作 韓
監督:カン・ウソク

≪キャッチコピー≫
『欲望の果てに見える人間の哀しみを描く極限のミステリー』

≪ストーリー≫
ヘグクは、長い間音信が途絶えていた父の死を知り、生前彼が暮らしていた村を訪れる。
村長の指揮により葬儀は滞りなく行われるが、村人たちは父親の死因について固く口を閉ざしていた。
自分に対する彼らのよそよそしい態度や、父の死に違和感を覚えた彼はしばらく村に残ることにする。

≪感想≫
今年、軽く自分の中でプチ韓国映画ブームが来まして。
何作か観させていただいたのですが、ここ数作、当たりが続いているんです。
母なる証明」「殺人の追憶」「チェイサー」「哀しき獣」。
どれも見応えのある作品ばかりでした。
あの独特のドロッとした感じが何とも言えないんですよね。

さて今作について。
今作もドロッドロのミステリサスペンス。
父親の死に不信を抱いた息子が、父の住んでいた村へ訪れる。
村長を始め、そこにはひどく怪しい輩が溢れていて・・・。

人は弱い。
ある男が、
「あなたを見ていると過去の罪を思い出す」
と言い、その男を忌み嫌う。
自分の罪を背負って生きなければならないのに、忘れて新しく罪を犯したがる。
どうしようもない負の連鎖。
欲にまみれた人間は尽きる事のない欲に溺れていく。
ほんとにもうドロッドロ・・・。

161分と長めの今作。
決して気持ちのいい作品ではありませんが、見応えある作品に仕上がっていました。

そして今作、何と言ってもキャスティングがバッチリでしたね。
村長の取り巻きの3人組。
ハゲとギョロ目は怪しくて悪党感がハンパない。
そして出っ歯も小物感が溢れていて・・・。
この3人のおかげで、「この村は何かがある!!」という固定観念が生まれる。
それが何かわからない僕らはやっぱりググイと作品に引き込まれて。

主人公のヘグクや検事ミヌクも良かったです。
とにかくキャストは巧くハマっているなと感じました。

ラストのオチ、特にラストカットについても受け手に余韻を投げかける良い終わり方でした。
やっぱり韓国映画、侮りがたし・・・。

そんなこんなで今年最後は韓国映画で締めさせていただきました。
満足です。


≪点数≫
  7点
                                           (12.12.30鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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