2013-03-26 Tue

2012年制作 邦
監督:赤堀 雅秋
≪キャッチコピー≫
『愚かに、無様に、それでも生きていく。』
≪ストーリー≫
小さな鉄工所を経営する中年男の中村は、5年前に木島が起こしたひき逃げ事件で最愛の妻を
失ってしまい、抜け殻のようになりながらも復讐することだけを考えて日々を生きていた。
やがて、刑期を終えて出所した木島のもとに、復讐を遂げる日までのカウントダウンを告げる
差出人不明の脅迫状が届くようになる。
そして妻の命日の夜が訪れ、ついに中村と木島は対面を果たすが……。
≪感想≫
あらすじを読んでいると、妻を奪われた男が復讐を計画し、
自己の再生までの道のりを描いた作品・・・かと思いきやちょっと違いました。
圧倒的クズ人間である木島を囲む人達。
かれらの心理はドス黒い物があって。
まず、木島の友人である小林。
彼は木島への圧倒的恐怖感から、服従している。
まぁ彼の気持ちは分からないでもないかな。
次に小林の同僚の星、そして警備員のアルバイトをしていた女、関。
この二人は、木島への恐怖ではなく興味。
自分自身の孤独感から木島に惹かれ行動を共にしている。
この二人の行動は観ていてゾッとしました。
あまりにも自分の中では想像できない事だったので・・・。
そこらへんの人間描写が興味深かったです。
あっ、あと中村が呼んだ風俗嬢のミカ。
彼女もインパクトあったなー。
中村 「なんでこの仕事をやっているの??」
ミカ 「暇だから。」
・・・・なんちゅう時代だ。
とにもかくにも、復讐劇ではなく、人間の嫌な部分が目についた。
そんな感じの映画でした。
そして今作、俳優さん達が良かったですねー。
堺雅人はもちろんの事、やっぱり山田孝之力はハンパないですねー!!
人気ドラマ「ちゅらさん」の時はあんなにも可愛らしかったのに。
今じゃどんな役もこなせる役者さんですね。
他にも、新井浩文、綾野剛、田口トモロヲ、谷村美月、高橋努、安藤サクラ等々。
皆さん素晴らしい演じっぷりでした。
なかなか見応えのある作品です。
≪点数≫
7点
(12.12.22鑑賞)

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