2013-02-18 Mon

2009年制作 邦
監督:山田 洋次
≪キャッチコピー≫
『家族という厄介な、でも切っても切れない絆の物語』
≪ストーリー≫
夫を亡くした吟子は、東京のある商店街にある薬局を女手一つで切り盛りしながら娘の小春を育て、
義母の絹代と3人で暮らしていた。
やがて、小春の結婚が決まり、結婚式当日を迎えるが、吟子の弟・鉄郎が紋付はかまで大阪から現われ、
披露宴を酔っ払って台なしにしてしまう。
≪感想≫
うーーん何でしょうかこの観賞中の違和感。
現代劇なのに、まったく共感できない・・・。
キャラクターか?
台詞回しか??
ちょっと考えてみる。
まずはキャラクターについて。
吟子さんのおとうとへの接し方。
これは優しさではなくただの甘やかしでしょう。
結婚式の場でああいう事をされても、ただただ見ているだけ・・・。
前にこういう事をされているのに、今回も見ているだけ・・・。
借金をしている事実を知ったとき、有無を言わさず肩代わり。
注意はするけどしつけはしない。
血の繋がりがその優しさを生みだすのは分かるんです。
だけどそこを「もう、しょうがないなぁ。困ったなぁ。」で終わらすのはちょっと違うんじゃないかと。
かと言って腹が立ったから「もう、縁を切ってやる!!」で終わらすのも違うんじゃないかと。
切っても切れない縁、普遍の愛情があるからこその対応は、もっと暖かいものなのではと思うんです。
そこら辺をもっときっちり描いてくれればなぁと感じました。
そして台詞、言葉について。
現代劇だというのに、なんだか昭和な感じの台詞回し。
これぞ山田洋二節だと言われたらグウの音も出ないのですが・・・。
それなら「現代」ではなくちょっと「昔」、古き良き時代と言われる様なテイストの
作品にしてもらえると上手くマッチしていたんじゃあないでしょうか。
なんだかこう、ずーっとザラザラして観心地が悪かったんですよね。
とは言え良かった点もあったんですよ。
それはキャストの面々。
吉永小百合、笑福亭鶴瓶、蒼井優、加瀬亮。
4人の圧倒的俳優力、女優力。
これを観れただけでも良しとしようか。
≪点数≫
4点
(12.08.05鑑賞)

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