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No.610 『エンディングノート』
No610 『エンディングノート』

2011年制作 邦
監督:砂田 麻美

≪キャッチコピー≫
『わたくし、終活に大忙し。』

≪ストーリー≫
2007年、高度経済成長期に段取り命で働いたサラリーマンの砂田知昭が、
40年以上勤めた会社を67歳で退職。
第二の人生を歩み始めた矢先、毎年欠かさず受けていた健康診断で胃ガンが見つかり、
すでにステージ4まで進行していた。
そこで砂田は人生最期のプロジェクトとして段取りの集大成、
“エンディングノート”の作成に取り掛かる。

≪感想≫
一人の男が死を迎えるまでの記録集。
「死」と言うテーマを扱っているだけに重々しいかと思いきや、そうではなく、
ただただその砂田さんの過去と現在と未来を映し出す。
観ている僕らはそこに映っている誰かが誰かを思っている形を感じ取る。
ありきたりでこっぱずかしいが『愛の形』みたいなものをね。
「死」を正面から受け止め、その後の事を考え、自分のためだけではなく
家族のために行動する砂田さん。
荒れ狂う感情を押さえつつ、穏やかに「死」を迎え入れ生活する。
いやはやとても素敵な方です。

ガンを告げられた父親を、その娘が撮り続けた本作。
何と言っても凄いのはその膨大な量の記録。
それを90分程度にまとめあげた監督(娘)のその手腕。
ドキュメンタリー作品とは言え、一つのエンターテイメント作品とすら思わせる今作は
本当に素晴らしい。
ほんとに良くできた作品でした。

最初のうちは
「うーん、まだ観るのは早かったかなぁ。」
なんて思いましたが、観ているうちに色んな感情が生まれだす。

今作の中で言うと僕に近い立ち位置は送り出す家族側。
観ている僕も一緒に砂田さんを送り出している気分。
いずれ訪れるその時のリハーサルしているかのように・・・。

ベッタベタな感想で申し訳ないが
「泣いて笑ってまた泣いて・・・とても暖かい後味」
そんな作品。

今作についてはもっともっと語りたいなぁ・・・。

今年ベスト級のドキュメンタリー作品。

≪点数≫
  10点
                                           (12.04.20鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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