2012-05-27 Sun

2006年制作 米
監督:リンダ・ハッテンドーフ
≪キャッチコピー≫
『ニューヨークのストリート・アーティスト ジミー・ミリキタニ 80年の数奇な反骨人生──』
≪ストーリー≫
2001年、リンダ・ハッテンドーフはソーホーでジミー・ミリキタニから絵を買う。
その後、彼の路上生活を撮影し始めるが、9.11のテロが起きる。
濃い煙の中で咳(せき)をしながら絵を描き続けるミリキタニを見かねた彼女は、
彼を自分のアパートに連れて行く。
その日から画家と監督と彼女の飼い猫の不思議な共同生活が始まる。
≪感想≫
アメリカ、ニューヨークの路上に生活の拠点を置く(言わばホームレス)一人の老人に
スポットをあてたドキュメンタリー。
そのおじいさんの名前はジミー・ミリキタニ(80歳)。
自称「偉大な芸術家」。
ジミーさんはサクラメント生まれの日系人。
18歳までは広島で生活していたのだが、第二次世界大戦が始まり兵隊になるのをこばみ
単身アメリカへ。
しかし、そこでツールレーク収容所に入れられてしまう・・・。
後にアメリカ国籍も剥奪され、路上で絵を描きながら転々と生活しながら今にいたる。
ツールレーク強制収容所とは第二次世界大戦中にアメリカ在住の日系人を強制的に
アメリカ社会から隔離する施設。
詳しく言うと第二次世界大戦中はツールレークを含め10ヶ所、存在したようですね。
正直、僕はこの収容所が在ったという事実を知らなかった。
この映画を見て、一人の老人のルーツを知っていくことによってまた戦争に対する
知識や想いが募っていった。
ジミーさんはこの監督と出会い、生活していく中で色々と想いを昇華させているようだった。
生き別れていた姉との再会。
親族との出会い。
ツールレークへ赴きそこで亡くなった小さな友人を弔う事もできた。
ほんと、監督と出会えて良かったですね。
しっかし、この監督はとても素敵だ。
心意気が凄いと言うか、器がでかいと言うか・・・。
まぁジミーさんを助けている様に見えても、実は相互的に支えあっているんでしょうね。
この二人の関係性、形はとても温かく信頼に満ちている。
良いですねぇ・・・。
できるだけたくさんの人に見て欲しいですな。
NHKあたりで放送してくれないかな。
≪点数≫
10点
(07.11.25鑑賞)

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