2012-08-30 Thu

2004年制作 邦
監督:市川 準
≪キャッチコピー≫
『あなたを、いまでも 愛しい。』
≪ストーリー≫
美大で芸術を学んだトニーは、デザイン会社へ就職、その後独立してイラストレーターになり、
自宅のアトリエで仕事をこなすようになる。
そんなトニーが一人の女性、出版社編集部員・小沼英子に恋をする。
≪感想≫
生まれてからずっと、当たり前のように孤独に過ごしてきたトニー滝谷。
それでも何不自由なく暮らしているトニーはある日、突然恋に落ちる・・・。
今作を観てのイメージは「無色透明」。
映像も音楽もナレーションも演者も限りなく透明に近い空気感を作り出し、
その中で微妙なゆらぎをみせる。
それがもう、繊細で繊細で・・・。
孤独を当然に感じていた男が、恋をして孤独ではなくなる。
孤独ではなくなった瞬間に孤独になる事が怖くなる。
しかし突然訪れるそれ。
もがき苦しむ男。
そして新たなる出会い。
終わり方が好きです。
あそこで無色透明な世界に彩が付いたような気がして。
これぞミニシアター系作品ってなところでしょうか。
≪点数≫
9点
(10.07.01鑑賞)

満足ならクリック!!
スポンサーサイト