2012-05-21 Mon

2004年制作 オーストリア/ベルギー/仏
監督:フーベルト・ザウパー
≪キャッチコピー≫
『一匹の魚から始まる悪夢のグローバリゼーション』
≪ストーリー≫
半世紀ほど前、タンザニアのヴィクトリア湖に何者かが外来魚ナイルパーチを放流する。
その後、この肉食の巨大魚は増え続け、湖畔にはこの魚を加工して海外に輸出する
一大魚産業が誕生する。
セルゲイら旧ソ連からやって来るパイロットは、一度に55トンもの魚を飛行機で運び、
彼らを相手にエリザたち町の女性は売春で金を稼ぐ。
≪感想≫
ヴィクトリア湖に放たれたナイルパーチによりその湖の生態系が変化。
それによってとてつもない経済格差が生まれ売春・エイズ・ストリートチルドレン・ドラッグ、
果ては戦争にまで繋がる負の連鎖を描いたドキュメンタリー映画。
否定的な現実だけではなく、ナイルパーチによって生み出された肯定的な部分もできれば
教えて欲しかったかな。
その対比で思考、選択できる部分も増えると思うので。
フランスではこの映画の上映後、ナイルパーチを食べないというボイコットがあったんだって。
むむむ・・・。
確かに行動することは大切だけど、それは何か違うような・・・。
僕達の行動は確実に様々な事に繋がっている。
知ることだけでなく、さらにもう一歩・・・。
この手のドキュメンタリー映画は大勢に見てもらうことが必須なので、
たくさんの人が観てくれると良いな。
≪点数≫
8点
(07.06.11鑑賞)

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