2012-08-16 Thu

2009年制作 邦
監督:真利子哲也 、遠山智子 、野原位 、西野真伊
≪キャッチコピー≫
『絶望は、なんて希望にあふれているんだろう』
≪ストーリー≫
己の美学を貫く孤高の泥棒・黒澤は、いつもと同じように他人の部屋の中を物色していたところ、
突然帰って来た家の住人らしき男とはち合わせしてしまう。
一方、道を見失って神に救いを求める青年・河原崎は、教団の幹部から車の運転を依頼されて
向かったマンションで、あこがれの教祖の想像もしなかった姿を目撃する。
≪感想≫
最近、伊坂幸太郎の本を立て続けに読んでいる。
「オーデュボンの祈り」「チルドレン」「陽気なギャングシリーズ」等々・・・。
全て、めちゃくちゃ面白くて大好きなんだけど、その中でも一番好きなのが今回観た「ラッシュライフ」。
原作を読んでいざ尋常に勝負!!
ストーリーの概要は、孤高の凄腕泥棒、宗教にはまる青年、リストラされた中年親父、
浮気する精神科の女医、見ず知らずの四人の一日が巡り巡って一つに重なり合うというお話。
正直、原作には到底及びませんでした。
まず、物語の展開の仕方。
本ではそれぞれの時間軸を細かく分けて少しずつ見せてくれたのですが、映画では一人の物語を
一通り流して次の人の物語をと言う感じの流れ。
これではこの作品の良さであるそれぞれのストーリーが、細かく繋がっていく
気持ちよさが半減してしまう・・・ちきしょー!!
そして内容のボリューム。
やはり2時間という時間では短すぎたのか、重要な部分を描ききれてなかったかな。
原作のあそこを入れておけば、あそこが抜けているなどなどという気持ちが溢れる。
そのせいで淡々とストーリーが進んでいる感じがして物足りなかったような。
原作本がある場合、まずは映画を観て本を読むべきなのかなぁ。
ただ今作は、映画から観ても意味がよく分からなかったかと思いますが・・・。
やっぱり映画化は難しかったかぁ・・・。
期待値が高かった分げんなり・・・。
唯一良かったところは、登場するキャラクターの一人、泥棒・黒澤は理想通りのしなやかさ。
演じている堺雅人がすごく合っていて最高でした。
≪点数≫
4点
(10.01.16鑑賞)
こちらは原作本。(おススメです!!)

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