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No.2229 『PERFECT DAYS』
No2229 『PERFECT DAYS』
2023年制作 邦/独
監督:ヴィム・ヴェンダース

≪キャッチコピー≫
『こんなふうに
     いきていけたなら』

≪ストーリー≫
下町のアパートで一人暮らしをしている読書好きの中年男性、平山。毎朝決まった時間に起床し、軽自動車でお気に入りのカセットテープを聞きながら仕事場である渋谷の公衆トイレへと向かう。そして黙々と清掃作業をこなし、帰宅後は銭湯へ行き、いつもの居酒屋で食事する。そんな規則正しい毎日の中に自分なりの楽しみを見つけ、静かで満たされた日々を送る平山だったが…。

≪感想≫
ドイツ人のヴィム・ヴェンダース監督が役所広司を主役に迎え、東京を舞台に清掃作業員の
男が送る日々を描いた作品。

本作、巷でとても評判が良くって。
主演の役所広司さんはカンヌ国際映画祭で男優賞を受賞。
作品としても本作はアカデミー賞の日本代表として選定されているみたい。

さてさて・・・。
いやぁ、素晴らしい・・・。
とても良作。

お話について。
トイレ清掃員の毎日を淡々と描く。

鑑賞者の心の状態を映し出す踏み絵的な作品。
冒頭、トイレを清掃中に寝起きのサラリーマンが清掃中の看板を蹴っ飛ばす件。
冒頭、迷子の子どもの母親が清掃員・平山と触れ合った部分を消毒シートで無言で拭く件。
同僚のタカシが平山のカセットテープを売り飛ばそうとする件や仕事を適当にこなしている件。
心の狭い私はここら辺を観ているとすっごい腹が立って。
それでも怒らず淡々と過ごす平山の器のデカさたるや。
後に明かされるタカシの一面に嫌な奴と思っていた自分が恥ずかしくなっちゃったり。

物語中盤。
そこから平山の心の揺れや彼らの背景が映し出される。
物語やキャラクターに奥行きが現れ、観ている僕は目が離せなくなる。
そして最後の余韻を描く役所広司さんのアップの表情のロングショット。
凄い!!
彼の表情は何を語る・・・。
素晴らしいラストカット。

とにかくすべてが淡く美しい。

本作って夢のような現実だけではなく意外と苦い部分も描かれていて。
ただ、こんな世界がそこらかしこに転がっているのではと思わせてくれて。
劇中でも語られていたが、色々な人間がいてそれぞれの世界があって、
それが交わるか交わらないかという部分が往々にあったり。
自分はどの世界線にいるのだろう。

平山のような世界に憧れるけど他者との関わる世界線もやはり大切で。
色々な物や人との距離感。
そこを上手く把握して生きていきたいなと思う。

演者さんたちも豊かでしたね。
僕的にはタカシの恋のお相手のあの子や平山の姪っ子。
そして時折、出てくる銭湯のじじぃたちも良い表情していましたね。
それぞれがそれぞれの想いを抱えているんだなぁと思わせる表情に脱帽。

とにかく演出が見事でした。

そんなこんなで。
噂に違わぬ傑作。
新年1発目の作品がこれで良かった。
「それでも世界は美しい」という言葉を思い出す。

そうそう。
本作は「THE TOKYO TOILETプロジェクト」の一環として作られた作品。
東京の様々な公衆トイレが舞台となっていて。
これがとてもオシャレで先進的なトイレだったんですよね。
ここら辺を観るのも一つの楽しみだったりもしました。

もひとつそうそう。
本作は音楽も印象的でしたね。
カセットテープで流れる古き良き音楽の数々。
ちょっと、その曲達の意味や歌詞を調べてみたい。
特にラストシーンの音楽を。

最後にそうそう。
本作のキャッチコピー。
本当にこのキャッチコピーは本作が伝えたいことなのか??
なんだかざらつく・・・。

≪点数≫
  9点
                                           (24.01.02鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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