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No.2137 『ケイコ 目を澄ませて』
No2137 『ケイコ 目を澄ませて』
2022年制作 邦
監督:三宅 唱

≪キャッチコピー≫
『逃げ出したい、でも諦めたくない』

≪ストーリー≫
生まれつきの聴覚障害により両耳とも聞こえないケイコ(岸井ゆきの)は、下町の小さなボクシングジムで日々練習に励んでいた。彼女はプロボクサーとしてリングに立ち続けながらも、心中は不安や迷いだらけで、言葉にできない葛藤を募らせていた。「一度、お休みしたいです」とジムの会長(三浦友和)宛てにつづった手紙を渡せずにいたある日、彼女はジムが閉鎖されることを知る。

≪感想≫
一人の人間の日常を描いた作品。
誰の日常でも、それぞれの環境やそれぞれの生い立ち、キャラクターで
変わってくるもので。
そこに映る女性(ケイコ)がたまたま聾者であって。
たまたまボクシングをしている女性であって。
本当にフラットに描かれている印象。
特別視せず脚色せず、平等に映し出される彼女の生活。
だからこそ社会における彼女の立ち位置がよくわかるというか。
それは女性として。
それは障がい者として。
それは一人の若者として。
彼女の表情がとても刺さる。
ちょっとドキュメンタリー作品っぽいような。
いや、やっぱりドラマ、映画としてもとても素晴らしいか。

しっかりと現代社会を反映させているのも良かった。
コロナ禍のマスク生活とか。
老舗のボクシングジムが新しい波に飲み込まれていく様とか。

静かに描かれる日常。
そこには痛みや苦しみ。
だけではなく、周りの人たちの優しさも。
じんわりくる穏やかな映像。

ビジュアル的にも「美し」かったなぁ・・・。

あとは何といっても。
主演の岸井ゆいのさんがとにかく素晴らしかった。
三浦友和さんも素晴らしかった。
ジムの先輩トレーナーコンビも素晴らしかった。

とても穏やかだけど震える良作。

とにもかくにも。
上映当時から巷ではとても評判になっていた本作。
噂に違わぬ良作でした。

調べてみると、本作のケイコにはモデルがいるんですってね。
小笠原恵子さんというお方。
実際に聾者でプロボクサーになっているみたい。
なるほどねぇ・・・。

本作はボクシング映画とは違ったけど、女性を主人公にしたボクシング映画
百円の恋」あたりを思い出しました。
ありゃあ良い作品だったなぁ。
あと、クリント・イーストウッド監督の「ミリオンダラー・ベイビー」あたりも。
あれも良い作品だったなぁ・・・。

≪点数≫
  8点
                                           (23.03.26鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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