2023-05-22 Mon

2022年制作 米
監督:スコット・マン
≪キャッチコピー≫
『ようこそ、
地上600mの絶望へ』
≪ストーリー≫
ベッキー(グレイス・フルトン)は、夫のダンをフリークライミング中の落下事故で亡くし、その悲しみを引きずったまま1年が経とうとしていた。そんな中、親友のハンター(ヴァージニア・ガードナー)から、現在は使われていない地上600メートルのテレビ塔でのクライミングを持ちかけられる。ベッキーはハンターと共に老朽化した梯子を登ってテレビ塔の頂上に到達し、そこからダンの遺灰をまく。新たな一歩を踏み出そうと決意するが、はしごが崩落して頂上に取り残される。
≪感想≫
ワンシチュエーション作品。
高さ600メートルの鉄塔に登ってみたら降りれなくなったっつーお話。
アイディアたっぷり。
ひたすら続く緊張感。
3歩進んでは3歩下がる。
様々なアイディアが思いつくもどんどんつぶされていく・・・。
最後の最後までどうなるのか分かんない展開。
一つのシチュエーションなので飽きてしまいそうなんだけど、
「おっ、こう来たか!!」
の連続。
そもそも僕って実は高所恐怖症で。
子どもの頃はそんなことはなかったんですが、「死」のイメージに
リアリティがのり始めた頃から一気に怖くなったんですよね。
本作はその高所恐怖症の僕にはとんでもなく恐ろしい映像の数々でしたよ。
何度、目を背けたことか・・・。
何度、目を細めたことか・・・。
そして何度観るのを止めようと思ったことか。
とても丁寧な演出。
フリがしっかりしているというか。
例えば、序盤、二人がタワーへ向かおうとすると大型トレーラーと衝突しそうになる件。
クライマックスでのあの展開に繋がるし。
例えば、これまたタワーに向かう道中で現れるハゲタカ。
クライマックスのあの展開に繋がるし。
例えば、レストランでの充電シーン。
クライマックスのあの展開に繋がるし。
他にも他にも。
思い返すと細かいところまで気が利いている。
巧みですねぇ。
キャラクターについて。
もうねぇ・・・あのやんちゃな親友がやる一挙手一投足が嫌いすぎて(苦笑)
悪ノリが過ぎるっつーの・・・。
ハンターもハンターで悲しみを打ち消すためにあえての危険な行動なんだろうけど
いくらなんでも、人を巻き込むなっつーの。
どこぞのユーチューバーと同じじゃん!!
彼女の末路は悲しくもちょっとだけしょうがないよなぁという気持ちになりました。
あと結局一番最悪だったのは旦那さんだったのかな。
ただの浮気野郎じゃん!!
そんな感じで。
とてもよくできた作品。
ハゲタカのシーンなんてちょっとホラーみもあって楽しかったです。
アイディアたっぷりな良作。
素晴らしかったです!!!!
≪点数≫
8点
(23.02.28鑑賞)

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