2023-03-31 Fri

2017年制作 オーストラリア
監督:ヨランダ・ラムケ/ベン・ハウリング
≪キャッチコピー≫
『 - 』
≪ストーリー≫
恐ろしい感染症により荒廃したオーストラリアで、幼い愛娘を守るべく見渡す限りの荒野を懸命に歩き続ける男。だが、彼の体もまたウイルスに蝕まれていた。
≪感想≫
Netfrixオリジナル映画。
今回はオーストラリア映画。
ゾンビもの。
ゾンビが蔓延する世界で3人の親子が安全な場所を求めて
旅をするっつーお話。
さてさて。
全体的に穏やかな世界。
凪のような展開。
なんとなく、ゾンビ映画の印象としてエンタメ的でド派手な
演出がたくさんってな印象でしたが、本作は静かな映画で。
演出でいうと冒頭の描き方が巧み。
多くを語らず、多少の会話と映像だけでこの世界の状況を描き出す。
この家族がどういう状況なのか。
この世界がどうなっているのか。
ぼんやりと浮かび上がる現状。
ゾンビの世界になった人間の醜さもしっかりと描き出す。
ただ、それは広範囲での描き方ではなく、ある一人の人物を使って描く。
ここら辺も無駄を省いたやり方で上手だなぁと。
着地はとても切ない。
終盤になるにつれて、助かる道はどんどん閉ざされていく。
父親は最後の最後まで希望を抱き、娘を守るために戦う。
あの僕的最悪着地映画「ミスト」みたいになるんじゃないかと
ドキドキしていましたが、こちらの父親はそれでも諦めない。
なんとも素敵。
ちょっと韓国ゾンビ映画の傑作「新感染 ファイナル・エクスプレス」を
思い出したり。
あちらは「動」なるゾンビ映画。
こちらは「静」なるゾンビ映画という印象。
そんな感じで。
とても穏やかなゾンビ映画。
これはこれで悪くない。
ただ着地が着地なだけに少しどんより。
全体的に予算が少なかったのかな。
少ない予算で無駄を省いた作品作り、取り組みは素晴らしい。
≪点数≫
6点
(23.01.12鑑賞)

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