2022-11-24 Thu

2021年制作 韓
監督:ピョン・ソンヒョン
≪キャッチコピー≫
『世界を変えるため
大統領を目指した男には、
存在も名前も知られていない「影」として生きた選挙参謀がいた――』
≪ストーリー≫
1961年、韓国。独裁政権を倒し世の中を変えたいと願うソ・チャンデ(イ・ソンギュン)は、野党・新民党のキム・ウンボム(ソル・ギョング)の選挙事務所を訪ね、選挙に勝つための戦略を提案する。その結果ウンボムは補欠選挙で初当選を果たし、1963年の国会議員選挙では対立候補を破り、気鋭の議員として注目を浴びるようになる。その裏でチャンデは影の参謀として奔走するが、勝つためには手段を選ばない彼のやり方に、理想を追い求めるウンボムは違和感を抱き二人の間に溝が生じていく。
≪感想≫
史実を基にした作品。
金大中大統領とその補佐だった厳昌録という凄腕補佐のお話。
選挙、政治の裏側を描いたお話で、光(金大中)と影(厳昌録)。
演出が素晴らしかった。
先にも書いた通り光と影の演出がとても印象的。
ソ・チャンデがひたすら影としてしか生きられない感じ。
一方のキム・ウンボムは煌々と光り輝く対象に。
彼ら二人の生きざまがまざまざと描き出される。
実際の選挙や政治もこういう事なんでしょうね。
汚れたことをしなければのし上がれない世界。
うっすら、そういう事なんだろうなぁと思いつつももやもや。
キム・ウンボムのひたむきさ、誠実さだけではやはり社会を変えることはできない訳で。
社会を変えるために、汚いこともやらなければいけないという
本末転倒なこの世界。
やっぱりもやっとしますよね。
役者が素晴らしかった。
ソ・チャンデを演じたイ・ソンギュン
キム・ウンボムを演じたソル・ギョング
この二人の演技合戦がまぁ見応えたっぷり。
二人だけのシーンが多々あるんですが、緊張感たっぷり。
どちらも素晴らしかったです。
史実に基づいた本作。
以前観た「モガディシュ 脱出までの14日間」でも書いたかもしれませんが、
この手の作品ではいつも韓国映画の太さを見せつけられる。
さらに以前観た「KCIA 南山の部長たち」も素晴らしかったしなぁ。
社会、歴史の違いなのかもしれませんが、やっぱり日本では
こんな作品なかなか観れていない気がします。
そんな感じで。
見応えたっぷりな史実に基づいた作品。
韓国の近代史はなかなかうとい私。
もう少し歴史の勉強をしなければ・・・。
≪点数≫
7点
(22.09.05鑑賞)

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