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No.2067 『プロミシング・ヤング・ウーマン』
No2067 『プロミシング・ヤング・ウーマン』
2020年制作 英/米
監督:エメラルド・フェネル

≪キャッチコピー≫
『私も彼女も“前途有望”なはずだった――』

≪ストーリー≫
明るい未来が約束されていると思われていたものの、理解しがたい事件によってその道を絶たれてしまったキャシー(キャリー・マリガン)。以来、平凡な生活を送っているように思えた彼女だったが、夜になるといつもどこかへと出かけていた。彼女の謎めいた行動の裏側には、外見からは想像のできない別の顔が見え隠れしていた。

≪感想≫
超ド級のエンタメサイコスリラー作品。

親友が大学時代に受けた性被害で本人の人生までも止まってしまった女性が
復讐に走るというスリラー作品。

後味は決して良くなかったですが、とても素晴らしい作品でした。

演出が素晴らしい。
徐々に明かされていく真実。
何となく、こんな感じなんだろうなぁがどんどん浮き彫りになってきて、
輪郭がはっきりとしていく。
情報を分かりやすく提示しないところも良かったです。

物語の起伏も激しくとても見応えたっぷり。
キャシーが徐々に復讐を始めてからも、並行して彼女の再生のお話も描かれる。
そして、再生できたと思ったら、最悪の展開に。
そこからのクライマックスも最高。

クライマックスの展開もまさにエンタメ的で。
それでいて痛烈なメッセージを投げかけてくる。
とても後味の悪い物語なんだけど、どこか澄んだ空気も流れていて。
ここら辺の塩梅がとても絶妙。

本作で描いているメッセージについて。
無意識な加害性。
自分の過去を振り返るとあながち似たような状況や似たような対応を
したことがあるんじゃないかと。
社会はどんどん変化していって、昔はOKだったり当たり前だったことが
現在ではダメになっていて。
そもそもダメだったんだけど、黙認されていたというか、よりよい社会にするための
声が上がりやすく拾いやすくなっているのでしょうね。
自分もその社会で生きてきた人間なので、気付いていないだけでどうしてもそういう事に
加担していたんだろうなぁと。
それが発覚した時、どうするのか。
もちろん、今後、そういう事には加担しないように生活はしたいと肝に銘じているのですが。
もやもやもや。

あと、そういう事が発覚した時、当事者になった人間はどうすれば許されるのか。
どうやって償っていくのか。
答えは出ませんがそんなことも考えさせられましたよ。

本作で描いているのは女性に対する性的搾取だったりしたのですが、
例えば、昔、不良だった人が過去の武勇伝を声高に語って、みんなが今のギャップに
素晴らしいと言ったりするシーンを何度も見かけますが、考えると、
その過去には被害者がいて、もしかしたら、本作のように未来を奪われている人たちも
いることもあるんですよね。

無意識にやっていることが加害者の一員になっていることもあるんだよなぁって。

昨今、ワイドショーを賑わせている芸能人の過去の行いや、ユーチューバーの行いなど、
まだまだ、この映画で描かれていることはなくなることはないんだろうなぁと。
なんとなくもやもやとしながらそう思ったり。

とにもかくにも。
お話や後味的には決してスカッとする内容ではありませんでしたが、
映画として、作品としてはとても素晴らしかった。
きっと明日からの自分の心の在り方はきっと変わっているだろうし、
何なら、時折思い出しては自分への戒めともなる。
何より、作品、エンタメとしてもとても優れていたんですよね。
お勧めです!!

≪点数≫
  9点
                                           (22.09.04鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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