2022-07-25 Mon

2020年制作 デンマーク/スウェーデン/オランダ
監督:トマス・ヴィンターベア
≪キャッチコピー≫
『人生に祝杯を』
≪ストーリー≫
さえない高校教師マーティン(マッツ・ミケルセン)と同僚3人は、ノルウェー人哲学者が主張する「血中アルコール濃度を一定に保つと仕事の効率が良くなり想像力がみなぎる」という理論を確かめる実験を開始。仕事中でも構わず酒を飲み続けほろ酔い状態を保つと、授業も楽しくなり生徒たちとの関係も良くなっていく。仕事だけでなくプライベートも好転するかと思われたが、実験が進むにつれて制御が利かなくなってしまう。
≪感想≫
デンマーク映画。
さえない高校教師のマーティンたちは何となく毎日をぼんやり過ごしていた。
学生にもなめられ家族にも何となく距離を置かれている。
そこである一人が「血中アルコール濃度を一定に保つと仕事の効率が良くなり想像力がみなぎる」的な
理論を試してみようと言い出し、彼らは少しずつ酒に溺れていくっつーお話。
まずはデンマークのお酒事情。
デンマークでは法律で何歳からお酒が飲める的なことが
細かくは決まっていないみたい。
まぁ人種にもよるんでしょうが、アルコールに強い遺伝子が
組み込まれている的な。
なるほどねぇ・・・。
お酒の良い部分を描き出して、先生たちが生徒の心をつかんでいく的なお話かと思いきや。
そんなことないない。
本作の主人公たちはしっかりとお酒の悪いところも
描き出していて。
もちろんお酒を飲んで覚醒した状態でコミュニケーションを取ると、
これまでの内気でぼんやりとした性格に彩が付いて他者との
コミュニケーションが円滑に進むかもしれない。
実際に本作の主人公たちは学生たちへ良い影響を与えた訳だし。
ただそれが一定の摂取量を超えてしまうと・・・。
アル中になって、果ては命まで落としてしまうことに・・・。
それでも彼らはお酒を飲むことを止めることはない。
適量を保ちつつ、お酒で人生を円滑に回していく。
それはそれで良いのだろうと思いつつ、その先にある最悪の結末も
心に残しつつ・・・。
むむむ・・・。
とにもかくにも。
お酒との付き合い方を改めて考えさせられた作品。
まぁ、それよりも前向きに生きていくことの大切さ的な
事も考えさせられたなぁ・・・。
もっとコメディタッチのエンタメ作品かと思いきや
意外に苦みの強い作品でした。
≪点数≫
7点
(22.04.25鑑賞)

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