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No.2002 『ウエスト・サイド・ストーリー』
No2002 『ウエスト・サイド・ストーリー』

2021年制作 米
監督:スティーヴン・スピルバーグ

≪キャッチコピー≫
『ひとつになれない世界に、愛し合える場所はあるか?』

≪ストーリー≫
1950年代のニューヨーク・マンハッタンのウエスト・サイド。貧困や差別による社会への不満を抱えた若者たちは同胞の仲間たちとグループを作り、それぞれに敵対し合っていた。ある日、ポーランド系移民の「ジェッツ」の元リーダーであるトニー(アンセル・エルゴート)と、対立するプエルトリコ系移民の「シャークス」のリーダーの妹マリア(レイチェル・ゼグラー)が出会い、一瞬で恋に落ちる。その禁断の恋は、多くの人々の運命を変えていく。

≪感想≫
1957年に発表したブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド物語』の
2度目の長編映画。
1度目はロバート・ワイズ監督が1961年に映画化。
アカデミー賞も11部門ノミネートの10部門受賞。
素晴らしい評価を得ていたようで。

実は、わたくし未見なんですよねぇ。
内容もあまり知らないぐらい。

そんな情報弱者の私ですが、予習もせず劇場にて鑑賞してまいりました!!

さてさて。

とにかくスピルバーグの手腕が半端ない。
めちゃくちゃエンターテイメントに特化していて、いちいち素晴らしい。
カメラワークとかのせいなのかな。
魅せるところはしっかりとバチっと決まってて。
肝となるミュージカルシーンの多様な演出。
オープニングのジェット団が徐々に集まってきて町を闊歩するシーン。
中盤のプエルトリコ系の女性集が町でシャーク団と踊りあかすシーン。
ダンスパーティーのミュージカルも最高だったな。
とにかく見ごたえ抜群で魅力的。
ミュージカルから非ミュージカルシーンの繋がりも自然だし、
ミュージカルシーンだけ観ても胡散臭くない。
一つの物語、作品としてしっかりと成り立っている。
ミュージカルシーンでいうともう一つ。
闇夜の決闘に向かうシーン。
ジェット団、シャーク団、ヒロイン、女性集、それぞれの歌声が
別々に進んでいっているんだけど、一つのシーンとしてこれまた
成り立っている。
めちゃくちゃ震えました。
いやぁ・・・本当に凄かったです。
カメラワークも素晴らしい。
オリジナルの舞台をしっかりと映画として成り立たせる。
うまく言えませんが舞台のすばらしさを残しつつ、映画としてブラッシュアップしている感じ。

キャラクターもみんな魅力的でしたね。
ヒロインのマリア。
演じたのはレイチェル・ゼグラーという女優さんですが初めて見ました。
ルックもさることながら歌声もとても美しくて魅力的。
トニーも良かった。
どこかで見たことあるなぁと思ったら「ベイビー・ドライバー」の
ベイビーじゃん。
めちゃくちゃカッコ良かったっす。
あと、僕的にはトニーの相棒であるリフが良かったなぁ。
佇まいとかはねっかえりっぷりが憎めないというかね。
他にもトニーが働くお店の店主のヴァレンティナやジェット団にあこがれる
小僧(体は女性)も良かったなぁ。
他にもそれぞれの団のごろつき達はこれぞ貧困層の若者たちって感じで◎。

お話について。
これぞ悲恋。
こうなってほしくない方向へどんどん転がり落ちていく。
最後の方は、観ていて辛かったです・・・。

とにもかくにも。
とんでもなく素晴らしいミュージカル映画。
これぞ巨匠スティーブン・スピルバーグ!!
内容的にはもう一回観るのは辛いですが、ただこのミュージカルシーンの
数々は何回でも見たいくらい素晴らしかった。
ただ一つの作品として、全ての流れを一括りにまとめられた
作品として全部を観たくなる。
いやぁ・・・堪能。

そうそう。
これは完全なる映画館案件です。
お家のTVで観るときっと魅力が半減でしょうね。

オリジナルのミュージカルを観てみたいなぁ。
いつか機会があれば。
あと、1961年版も観てみたいかも。
こちらも機会があれば。

もひとつそうそう。
本作の内容ってシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」だよなぁ・・・。
なんて思って調べてみると、そもそもがそこに着想を得て作られた
ブロードウェイ・ミュージカルなんだって。
そりゃそうか。

≪点数≫
  8点
                                           (22.02.13鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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