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No.1994 『コーダ あいのうた』
No1994 『コーダ あいのうた』
2021年制作 米/仏/カナダ
監督:シアン・ヘダー

≪キャッチコピー≫
『家族の中でたった独り 健聴者である少女は、「歌うこと」を夢みた。』

≪ストーリー≫
とある海辺の町。耳の不自由な家族の中で唯一耳が聞こえる女子高生のルビー(エミリア・ジョーンズ)は、幼少期からさまざまな場面で家族のコミュニケーションを手助けし、家業の漁業も毎日手伝っていた。新学期、彼女はひそかに憧れる同級生のマイルズと同じ合唱クラブに入り、顧問の教師から歌の才能を見いだされる。名門音楽大学の受験を勧められるルビーだったが、彼女の歌声が聞こえない両親から反対されてしまう。ルビーは夢を追うよりも家族を支えることを決めるが、あるとき父が思いがけず娘の才能に気付く。

≪感想≫
娘以外が全員聾唖の家族。
家族は支え合いながら田舎町で漁業をしながら暮らしていて。
そんな折、高校卒業を迎える娘には進路の選択の時期が迫っていて。
唯一の健常者であり家族と社会を繋ぐ通訳者でもある娘の
人生の分岐点が訪れる。

何となくこういう作品ってちょっと暗くなりがちですが、
本作は笑いも交えた軽やかな作品に仕上がっていて。
というか、ちょっと品のない笑いも混じっていてね。
こういう家族っているよなぁって。
実在感が伴っていてクスクス笑いながら鑑賞できました。

あとね。
本作って聾唖者が置かれている環境や、周りの人たちが
置かれる環境を見事に描いていて。
観ていて
「なるほどなぁ」
「確かにこういうことってあるんだろうなぁ」
って。
聾唖者あるある的なね。
耳の聞こえない人がいた場合、こうなっちゃうんだろうなぁっていうシーンが
自然と嫌味なく描かれていたんですよね。

だからこそ、ルビーの想いや両親の想いがグッと伝わってきてね。
僕的には兄貴が最高だったなぁ。
終盤の兄貴がルビーに対して想いを不器用ながら伝えるシーンは
これまたほろりと。

全体的に押し付けがましくなく、本当に、自然に家族のあり方や
聾唖者との接し方を教えられたような気がして。

予告や巷の評判。
そしてストーリーを読むからに、これは泣かせにきているよ・・・。
まいったなぁ・・・なんて思いながら。

いざ鑑賞してみると・・・。
いやぁ・・・やっぱり泣いちゃいますよね。
クライマックスのルビーのオーディションでの手話を使いながらの
歌声は目玉がもげるかと思ったぐらい。
何でしょう・・・年のせいか自然と涙がポロポロこぼれてくる事が多くなってね。
本作でもルビーが歌うシーンはもれなく無条件でほろりと。

最近気づいたんですが、僕的にこういう音楽映画の歌唱シーンに
弱いみたい。

演出も見事。
終盤のルビーの発表会のシーン。
耳の聞こえない父親の視点でシーンを描き出す。
静寂の中、周りの観客の表情で、ルビーの歌声の素晴らしさを噛みしめる。
そして、帰宅後、ルビーにもう一度歌わせて、そこではルビーの喉に触れながら
振動で彼女の想いを感じ取る。
きっと、父親には彼女の想いが伝わっている。
繋がりを感じた瞬間、また落涙。
本当に素晴らしかったです。

とにもかくにも。
家族の愛という普遍のテーマを描いた良作。
ちょっとだけ重くなりそうなテーマとストーリーでしたが
とてもカラッと爽やかに観る事ができました。
何となく、こういう映画ならいくらでも観たい気分です。
とにかく素敵!!

あっ!!
大事なことを書き忘れた。
僕は本作を劇場にて鑑賞したんですが、これはやっぱり
静かな環境で観ることをお勧めします。
テーマや演出も相まって感動が倍増すること間違いなし!!
お勧めです!!

≪点数≫
  9点
                                           (22.01.27鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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