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No.1992 『ドント・ルック・アップ』
No1992 『ドント・ルック・アップ』
2021年制作 米
監督:アダム・マッケイ

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
さえない天文学者ランドール・ミンディ教授(レオナルド・ディカプリオ)と教え子の大学院生ケイト(ジェニファー・ローレンス)は、あるとき地球衝突の恐れがある彗星(すいせい)の存在に気付く。二人はオーリアン大統領(メリル・ストリープ)とその息子であるジェイソン補佐官(ジョナ・ヒル)と対面したり、陽気な司会者ブリー(ケイト・ブランシェット)のテレビ番組に出演したりするなどして、迫りくる危機を世界中の人々に訴えようと奮闘する。しかし二人の熱意は空回りし、予期せぬ方向に進んでいく。

≪感想≫
Netflixオリジナル映画。

マネー・ショート 華麗なる大逆転」「バイス」のアダム・マッケイ監督作品。
どちらも社会派のブラックコメディ作品。
どちらも現代社会や歴史を知っているととても楽しめる作品だったような。

さてさて。
数ヶ月後には世界が滅亡するという、いわゆる終末ものの本作。
この手の作品で言えば以前観た「エンド・オブ・ザ・ワールド」や
伊坂幸太郎の小説「終末のフール」なんて作品がありましたね。
上記二つの作品を観たり読んだりしていた時は、自分が世界の終わりに立ち会うとしたら
どう過ごすんだろうか的な事を考えたりもしたんですが、
本作を鑑賞しているときはそんな事、つゆほどにも思わなくって。

ひたすら、そこに映っている人たちの馬鹿さと、何となく実際も
こんな感じなんだろうなぁという諦めに似た感情に。
それと同時に、現実にあり得るかもなんて思うとゾッと怖くなったり。

本作はブラックジョークを交えたコメディタッチのエンタメ作品で。
その中に巧みに忍ばせている、社会問題というか、人間の愚かさとかが
見事に描かれていてね。
楽しいんだけど、素直に楽しめない感じ。
いやはや、本当に素晴らしい。

そう考えると、監督の「マネー・ショート 華麗なる大逆転」も似たテイストの
巧みな作品だったような。

何でしょう、重大なことが起こっているのに、大統領は自らの選挙や人気のために動き、
起業家は自らの会社の利益のために動く。
ジャーナリストは面白おかしく視聴率のために動き、一般市民も見たいものだけを見て、
信じたいものだけを信じる。
ほんとバカバカしいよ・・・。
例えばSNSの中で拡散されていく心無い情報とか、やなかんじだったなぁ・・・。
ぜったい、現代社会でもあり得るよなぁって。

本作はとある研究者たちが新しい彗星が数ヶ月後に地球に衝突するという
事実を発見する。
研究者たちは、社会や政府に提言するも、何となく時間だけが過ぎていく・・・。

ふと思う。
ここで描かれていることって、例えば今のコロナ禍の社会でも同じようなことが
起きているのでは。
もっというと、昔から警告されている社会問題や環境問題等もそういうことなのでは??
本作の感想を書いたある記事を読んだところ、世界の気候変動を提言している
研究者たちも同じような状況に置かれていると書いていました。
そうなんですよねぇ・・・。

いずれみんなが思い出す。
「こうなってからじゃ遅いんだよ!!」
って。

いやはや、本当に恐ろしい時代になったもんです。
自分も含めもう一度、気を引き締め直さないとね。

そんなかんじで。
めちゃくちゃ素晴らしかった作品。
今、観るべき作品。
そして今の社会や制度を改めて考え直すきっかけとなる作品。
素晴らしかったです!!

そうそう。
本作ってめちゃくちゃキャストも豪華だったんです。
レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・ローレンス、ケイト・ブランシェット、
メリル・ストリープ、ジョナ・ヒル、ティモシー・シャラメ等々。
アダム・マッケイの作品って豪華なキャストも見所ですよね。
キャラクターについても。
何気に根っからの善人がいなかったのもリアリティ抜群で良かったよね。

次回作にも期待!!

≪点数≫
  9点
                                           (22.01.23鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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