2022-02-28 Mon

2019年制作 イラン
監督:サイード・ルスタイ
≪キャッチコピー≫
『 - 』
≪ストーリー≫
イランではホームレスの薬物依存が問題となっていた。警察の薬物撲滅チームのサマド(ペイマン・モアディ)は強引な捜査もいとわず、麻薬組織のボスであるナセル・ハグザド(ナヴィド・モハマドザデー)の追跡に闘志を燃やしていた。サマドはナセルのペントハウスを突き止め、彼を捕らえるが、これは攻防の始まりに過ぎなかった。
≪感想≫
イラン映画。
なかなか変な映画というか、変わった作りの作品という印象。
中盤までは麻薬王を追いかける警察側の視点で進んでいって、
中盤以降はその麻薬王が捕まってそこからの麻薬王の視点で進んでいく。
その他にもこの一連に巻き込まれた人間や警察たちの視点でも
描かれたり。
泥臭くって人間臭い世界観。
アングラっぽい世界観。
生々しい雰囲気と映像はまるでイランという国の
ドキュメンタリーを観ているよう。
警察を買収しようとする麻薬王。
警察官同士でも足を引っ張りあったり。
終盤の裁判シーンや死刑が執行されるシーンも見応えあったな。
どこまでがリアルなのか分かりませんが、
イランの現状の一端を見ることができて勉強になりましたよ。
演者の方々も生々しくって良かったですね。
序盤のドラム缶が並ぶスラムで麻薬に溺れる人々。
留置場で上半身裸で並べられる人々。
あの気の抜けた顔、顔、顔。
いかにもっぽいその「顔」は観ているだけでえげつなかったですよ。
とにもかくにも。
あまり観ることができないイラン映画。
生々しいイランの麻薬との現状にぐったり。
良い群青劇を観ることができましたとさ。
そうそう。
僕的にはオープニングのあの一連にとにかく心掴まれました。
あの、生き埋めされる着地にグッと。
とんでもなくインパクトのあるオープニング。
いやぁ、凄かった。
≪点数≫
7点
(21.12.11鑑賞)

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