2022-01-28 Fri

2010年制作 米/英
監督:バンクシー
≪キャッチコピー≫
『 - 』
≪ストーリー≫
ストリート・アートについてのドキュメンタリーを制作し始めたロサンゼルス在住のフランス人映像作家ティエリー・グエッタ。ティエリーは覆面アーティスト、バンクシーの存在にたどり着き、取材を始めるが、ティエリーに映像の才能がないことに気付いたバンクシーは、逆にティエリーのドキュメンタリーを自分が監督し始める。
≪感想≫
ドキュメンタリー映画。
バンクシーのドキュメンタリーを撮りたいと行った男が
逆にアーティストとしてデビューするまでのお話を
元々の対象であったバンクシーが監督。
いやはや凄い変で面白い作品でした。
本作の主人公となるティエリーがまた良いキャラで。
ちょっとマヌケっぽくて、やっている事は犯罪だったり
嫌な事だったりするんですが、どうも憎めないというか。
終盤に自分のショーの準備をしている際にこけて骨折したシーンとか
不謹慎ながら笑っちゃった。
正直、そこまで凄いアートに見えない、何なら二番煎じ三番煎じにすら
見えてくる作品の数々。
それが、タイミングやら周りの煽りやらを受けて成功すんだもんなぁ。
それに踊らされる一般ピーポーの僕ら。
何とも皮肉なものよ。
面白くって考えさせられる。
何が本当で何に価値があるのか。
アートとはなんぞや。
このティエリーの一連の流れがもうエンタメチックでね。
一人のまがいもんがほんもんとして着地。
観ているこっちは、何となく全貌が見えているので、この滑稽な
ストーリーが面白く、ただ少しもやりとしたり。
恐らく、こんなことって自分の周りでも起こっているんですよね。
結局、美的な問題も含め自分が感じたことが全てで、
他人の評価に振り回されるなっつ〜ことなんだよなぁ。
ふむふむ。
すっごい良作ドキュメンタリーでした。
しっかし、バンクシーって何もんだ??
SNSやらパパラッチやらがはびこるこの現代で、顔出しもせず、ここまで
有名になるってあり得るのか??
謎の人物にさらに興味が湧いてきました。
≪点数≫
8点
(21.11.03鑑賞)

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