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No.1951 『海辺の映画館―キネマの玉手箱』
No1951 『海辺の映画館―キネマの玉手箱』
2019年制作 邦
監督:大林 宣彦

≪キャッチコピー≫
『また見つかった。
       何がだ?
           永遠。』

≪ストーリー≫
広島県尾道の海辺にある映画館・瀬戸内キネマが閉館を迎え、その最終日に日本の戦争映画大特集と題したオールナイト興行が行われる。3人の若者が映画を観ていると劇場に稲妻が走り、閃光が彼らを包むと同時にスクリーンの世界に押し込んでしまう。戊辰戦争、日中戦争、沖縄戦、原爆投下前夜の広島と上映作品の劇中で描かれる戦争をめぐる中で、三人は桜隊という移動劇団の面々と出会い、史実では原爆の犠牲になってしまう劇団員たちを救おうと手を尽くす。

≪感想≫
大林宣彦監督作品。

相変わらず不思議な映画。
個性大爆発の作風は言わずもがな。
本人の思っている事、やりたい事をふんだんに盛り込んでいる。

ただ、これは演出だからなのか、大林監督の人柄が詰め込んであるからなのか
全く違和感なく受け入れられる。

テンポがとても良い。
切り替わりの早いお話。
過去や現代、様々な場所と様々な人物にパンパンと
切り替わりながら物語が描かれる。
しかも前後の繋がりなんて関係ないない。
ひたすら、目の前に訳のわからない状況が描き出される。
これは物語なのか??
何でしょう。
自身の思い出の奥底にあるダイジェストをひたすら流されている感じ。
ただねぇ・・・最初は、何を観せられているんだろうと思っていたんですが、
だんだん、そこに入り込んで、そのテンポも心地よくグッと来させられるというか。

時折、すっごい刺さる場面があったり。
しっかりとしたメッセージが組み込まれて観る者の心に自然に落とし込む。
凄いなぁ・・・。

本作は映画史的な感じもありましたね。
所々に映画の成り立ちとかも組み込まれていて。

ここでも監督のメッセージが描き出される。

とにもかくにも。
これまで観てきた映画とは違った印象。
ころぞ大林印。
中毒性があるというか。
全てを飲み込めていないであろう自分の状況にちょっと苛立ちを感じつつ。
とにかく凄い作品を観たなぁという印象。

大林 宣彦監督は2020年4月に亡くなられて本作が遺作。
合掌。
監督の昔の作品も観ていかなくちゃなぁ。

≪点数≫
  5点
                                           (21.09.20鑑賞)

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