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No.1943 『サンマデモクラシー』
No1943 『サンマデモクラシー』
2020年制作 邦
監督:山里 孫存

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
1963年の沖縄では、人々が昔から親しんでいたサンマに輸入関税がかけられていた。しかし、琉球列島米国民政府の物品税法では、サンマは関税がかかる魚として指定されていなかった。魚卸業の玉城ウシさんは徴収された税金の還付を求め、「下里ラッパ」と呼ばれた下里恵良弁護士と共に琉球政府を相手に訴訟を起こす。

≪感想≫
沖縄発ドキュメンタリー映画。

時は戦後間も無く。
一人の沖縄のオバーがアメリカを相手に裁判で闘うっつーお話。
そこから沖縄の過去からの現在地が浮かび上がる・・・。

戦後沖縄のお話。
沖縄の人たちは、ひたすら戦っていたんだなぁと。

いつの世にもはびこる沖縄の問題。
それは基地問題。
アメリカの占領下の元、沖縄の人たちは我慢を続けていた。
それは現在も続いており、もちろんメリットも少なからずあるんだけれど、
それは基地がなくても良かったりもするし。
単純な問題なんだけど、センシティブに取り扱わなければいけない状況になっていて。
やれ賛成派がいたり、やれ反対派がいたり。
なんだかなぁと。

そんな問題に沖縄県民が向き合い始めた頃・・・。
今に比べて、みんなが一つになって戦っていたんだと思うと
凄くグッときました。
あの、アメリカの制裁により那覇市民の納税率がめちゃくちゃ上がったという
件は素晴らしかった。
今の世では絶対にありえない、県民が一つになって抗う姿はやっぱり
痛いんだけどカッコ良くってね。
その歴史を噛みしめながら今を生きねばとも思うわけです。

他にも本作の主役となる玉城ウシ。
弁護士で議員さんでもある下里恵良弁護士。
他にも個人的にシビれたのは平良修牧師。
実は修先生には個人的にお話を聞く機会があったりした事もあったので、今考えると、
相当なお人なんだよなぁと改めて恐縮したり。
とにかく沖縄の置かれていた状況や戦ってきた人たちの事を
改めて知ることができましたよ。

そんな感じで。
こういう作品は、定期的に観なきゃボケちまう。
思想を柔軟に。
そして改めて未来のためにどう生きるべきかを考える機会を
設けていただいた良作。

なかなか観る機会は少なそうだけど、ぜひ手に取ってほしい作品です。
大満足。

そうそう。
瀬永亀次郎の作品も探さなきゃ。
カッコ良かったなぁ。

≪点数≫
  8点
                                           (21.08.25鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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