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No.1941 『Swallow/スワロウ』
No1941 『Swallow/スワロウ』
2019年制作 米
監督:カーロ・ミラベラ=デイヴィス

≪キャッチコピー≫
『“欲望”をのみこんでゆく――。』

≪ストーリー≫
結婚してニューヨーク郊外の屋敷で暮らすハンター(ヘイリー・ベネット)は、誰もがうらやむ生活を送っているように見えるが、夫には話を真面目に聞いてもらえず、義父母にはないがしろにされて孤独な日々を送っていた。そんな時、ハンターは子供を授かる。喜ぶ夫と義父母とは対照的に孤独を深めていく彼女は、ある日、ふとしたことからガラス玉を飲み込みたいという衝動を感じる。

≪感想≫
タイトルのSwallow/スワロウとは飲み込むという意味。

タイトル通り異食症の女性を描いた作品。

「異食症」・・・初めて聞きました。
調べてみると異食症とは、食べものではないものを日常的に食べることを特徴とする摂食障害とのこと。

本作の主人公であるハンターは、ある時目の前にあるビー玉を飲み込みたいという衝動に
かられ、飲み込んでしまう。
そこに至福を感じ、そこからは様々な異物を飲み込んでいく。
画鋲だったり、小石だったり、電池だったり・・・。
そういったシーンを観るのはとても痛々しくってね・・・。
思わず目を背けてしまいましたよ。

こういった摂食障害に陥るにはやはり理由があって。
本作のハンターもそう。
冒頭からとても窮屈そうに生活しているハンター。
旦那は優秀でお金持ち。
専業主婦のハンターは一日中家にいて、旦那の帰りを待っている。
旦那が帰ってきた後も、旦那は自分の仕事に夢中でハンターの相手をしてくれない。
しかもこの無下な扱い具合がとても絶妙で。
何でしょう・・・中途半端にハンターの事を大事にしている感じは
出しつつ、ただ心の底では所有物として考えているんだろうなぁ感が
ビンビンで。
旦那さんの両親もそう。
彼女の本質になんて全く興味がない。
彼女のお腹の中にいる後継のことや、自分の息子の幸せしか考えていない感が
これまたビンビン。
いやぁ・・・こんな事ってきっと絵空事ではなくあるあるなんだろうなぁと
考えるととても不快でね。
愛情不足のハンターはそれらが原因で異食症に・・・なんて思って鑑賞していると
さらにハンターの心の奥底に眠るトラウマが描き出される。
これがまた痛いのなんのって。
伊坂幸太郎原作の「重力ピエロ」を思い出したり。

心のトラウマを解放するためには愛されることと同時に
過去からの解放が必要だった訳で。

とてもどんよりしてしまいましたよ。

主役のハンターを演じたヘイリー・ベネットがとても魅力的だったな。
以前観た「マグニフィセント・セブン」や「ガール・オン・ザ・トレイン」にも
出ていました。
今後も追い続けていきたい女優さんです。

ハンターの理解者となるシリア出身のヘルパーさん。
彼も戦争を味わって心に闇を抱えているからこそ共鳴したんですね。
それに比べ、序盤に出てきた旦那の友人のあいつ。
ハンターにハグしてくれといって、ハグした瞬間、ハンターの心が
溶けていくのが見えて。
これはこれで一つの解決策になるんじゃないかと思った矢先の誰にでも
同じ事を言っていた事を知るあの描写。
いたたたた・・・。
ハンターを取り巻く奴らは嫌な奴ばっかでしたよ。

そうそう。
本作のエンドロールの時に流れた曲がとても良い曲だったな。
最後まで重々しく流れていたストーリーが最後にちょっとだけ
光が見えたというか。
軽く感じたというか。
とてもラストにふさわしい音楽だったのではないでしょうか。

そんな感じで。
痛くて重い作品でしたがとても良い作品でした。
人に対する接し方や思いやりの大切さをまた思い出させる良作でした。

≪点数≫
  7点
                                           (21.08.21鑑賞)

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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