2021-10-13 Wed

2019年制作 邦/米
監督:HIKARI
≪キャッチコピー≫
『私の「時間」が刻みはじめる。』
≪ストーリー≫
23歳の貴田ユマ(佳山明)は、生まれたときに37秒間呼吸が止まったため、手足を自由に動かすことができない。親友で漫画家のゴーストライターをしているが、自分の作品を出せないことに複雑な気持ちを抱いていた。ユマは、過保護な母・恭子(神野三鈴)のもとで閉ざされた生活を送っている。
≪感想≫
生まれる時に37秒間だけ呼吸が止まったことで、脳性麻痺となった23歳の女性の成長を描いた傑作。
生々しくて痛くて辛いんだけど、
どこか軽やかで微笑ましくもある。
それは、主役ユマを明じた佳山明さんの力強さというか、人間的な魅力が
織りなすものなのでしょう。
ルックもとても素敵で、彼女の表情が繊細な感情を見事に表していて。
冒頭の表情から最後の表情まで。
冒頭の覇気のない声も最後は堂々とした声でその成長をしっかりと表していて。
とんでもなく素晴らしかったです。
応援したくなるというか。
本作は周りの人たちも良かったなぁ。
ユマがラブホテルで出会う風俗嬢のマイさん。
ユマのメンター的な存在となり、心の支え的な存在とまでなる。
介護士のトシヤ君も最高の男でね。
正直、この二人に関しては良すぎるぐらい良い人で、
まぁこれはこれで希望に満ち溢れているし、こんな人もいるよなぁ
と思わせてくれる実在感だったので◎。
他にもアダルト漫画編集長も良い味出していて素敵キャラでした。
歌舞伎町??の人たちも基本、気のいい奴らっぽかったし。
あっ!!
マユの友達の嘘漫画家!!
あいつだけは許せん!!
友達から搾取しやがって・・・。
思い出すだけでもイライラする・・・。
しっかりと制裁を加えて欲しかったです。
お話について。
最初はユマがアダルト漫画家になるために、性への興味を持ち始める。
そこからちょっとだけ生々しいやり取りが繰り広げられるのですが、そこは
僕たちが知らない世界。
障がいを持った人にとっての性生活や、社会での立ち位置にやっぱり
色々考えさせられて。
そのまま続くのかなぁと思いきや!!
そこからまさかの展開に!!
ユマのお父さんが亡くなっているという事実。
ユマには双子の姉が存在しているという事。
彼女は海外(タイ)にまで会いに行くことに。
そこからはちょっと冒険活劇にトランスフォーム。
観ているこっちもわくわくどきどき・・・。
タイでの妹とのやり取り。
お互いが本音でのやり取り。
やっぱり、ぽろぽろ泣かされました。
一人の女性の冒険譚。
これまで箱の中に入っていたユマは自らの意思と力で歩き出す。
障がいを持っているなんて関係ない。
周りを見渡せば助けてくれる人たちもいる。
一人の人間の成長。
やっぱりグッとくる。
彼女の未来はまだまだ生き難い生活が待ち受けているかもしれない。
それでも、最後は笑っているような、凛と立っているような、
そんな彼女の姿が思い浮かびます。
とにかくベタ褒めの本作。
強いて言えば、ユマが家出をしてそのままタイに行く件。
さすがにパスポートは持っていないでしょう・・・なんて些末なツッコミか(笑)
監督はHIKARIさんというお方。
本作が長編デビュー作なんですって!!
要チェックですね。
≪点数≫
9点
(21.08.01鑑賞)

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