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No.1930 『竜とそばかすの姫』
No1930 『竜とそばかすの姫』
2021年制作 邦
監督:細田 守

≪キャッチコピー≫
『もう、ひとりじゃない。』

≪ストーリー≫
高知の田舎町で父と暮らす17歳の女子高生・すずは周囲に心を閉ざし、一人で曲を作ることだけが心のよりどころとなっていた。ある日、彼女は全世界で50億人以上が集うインターネット空間の仮想世界「U」と出会い、ベルというアバターで参加する。幼いころに母を亡くして以来、すずは歌うことができなくなっていたが、Uでは自然に歌うことができた。Uで自作の歌を披露し注目を浴びるベルの前に、ある時竜の姿をした謎の存在が現れる。

≪感想≫
細田守監督最新作。
細田監督の作品は全て観ているかも。
サマーウォーズ」や「おおかみこどもの雨と雪」あたりは大好き。

さてさて。

これぞ細田印なのかな。
細田監督作って「家族」や「親子」をテーマにしている作品が
ほとんどじゃないでしょうか。
本作でも、母親を亡くした主人公と父親との関係。
一方では竜の児童虐待のお話。
そういう家族のお話にSNSというツールを通した人との関わり方を
描き出し、これまでの世界観に一つプラスされた感じ。

本作で描かれたネットの仮想世界「U」。
ちょっと「サマーウォーズ」やスピルバーグ監督の「レディ・プレイヤー1」を
思い出したり。

本作では現代社会におけるSNSのデメリットの部分が描かれていました。
ネットでのアンチコメントが凄い嫌だったなぁ。
これは敢えてなんでしょうがネットが持つ攻撃性みたいなものに
特化して描かれていて、ここはとても痛かったです。
いくら何でも感ももちろんありましたが・・・。
その反面、ネットが持つ肯定性も描かれていて、誠実だなぁとも思ったり。
表裏一体というか。
ここら辺のコントラストがしっかりとしていて、イラっとしたり
救われたりとぐらっぐらさせられましたよ。

本作の印象は何と言っても圧倒的な映像美。
ネットの仮想世界の部分の映像がとにかく綺麗でした。
クジラの上に乗ったBellのシーンとかクライマックスのライブシーンとか最高すぎて。

そして、本作では「音楽」の凄さをまざまざと観せられた感じ。
クライマックスのあの歌には無条件で泣かされました。
いろんな人たちが「音楽」によって一つになる。
もうねぇ・・・鳥肌が立ちましたもんね。

そうそう。
本作は「音楽」を重要なキーワードとして置いていて。
この手の作風でいうと「君の名は」「天気の子」の新海誠監督作品を思い出したり。
細田流のアンサー作品というか。
細田監督が「音楽」を扱ったらこういう風になりました的な匂いがぷんぷん。
そういった角度から見ると、またこれはこれで面白いなぁと思ったり。

ただね。
ちょっとだけ納得いかない部分が。
最後の着地というか1展開はちょっと余計だったかなと思ったり。
なんか急に一人だけで東京に行く件とか、いくらなんでもねぇ・・・。
あれだけ急を要する場面であの行動はねぇ・・・。
あと、その後の恵と知兄弟の今後の事を考えるとまだまだ油断はできないぞって。
ちょっと現実に引き戻されて、少しだけ冷めちゃいました。
とほほ。

いやいやそれでも。
思い返すとやっぱりグッとくるし、あの映像と音楽は衝撃的だったし。
オススメできる作品に仕上がっていたと思います。
細田監督の作品は今後も追い続けていく所存です!!!!

≪点数≫
  8点
                                           (21.07.23鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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