2021-08-26 Thu

2018年制作 韓
監督:キム・ギドク
≪キャッチコピー≫
『善悪の境界線が揺らぐ――』
≪ストーリー≫
退役した軍艦が、クルーズ旅行にきたカップル(藤井美菜、オダギリジョー)、有名議員(イ・ソンジェ)とその息子(チャン・グンソク)らを乗せて出航する。大海原を航行する船の中には、暴力と欲望が渦巻いていた。そして船は、いつしか異次元へと迷い込む。
≪感想≫
韓国映画。
監督のキム・ギドク監督ですが昨年、新型コロナウイルス感染のためお亡くなりに。
とてもアクのあるクセの強い作品を撮り続けていたギドク監督。
「弓」「サマリア」「嘆きのピエタ」辺りは鑑賞しています。
とにかくクセがすごい!!
あと、過去には色々と問題も起こしていましたね。
詳しくはわかりませんが、大クセ監督であること間違いない。
むむむ・・・。
合掌。
さてさて本作について。
ひたすら不快でダウナーな気分に。
映画としては良くできているというか、刺さった作品だったりもするんです。
ただ何だか嫌な気分なんだよなぁ・・・。
このご時世のせいなのか。
自分の心が不安定なのか。
ちょっと時期を選ぶ作品だったのかも。
とほほ・・・。
序盤から、強姦やら暴力やら、ひたすら人間の悪い部分ばかり
抜き取って描き出す。
それが最後の最後まで止まらなくって。
心が上がることがなかったんですよねぇ・・・。
ただ、そこに写っているのは紛れもなく「人間」で。
ありえないんだけどありえなくもない状況にひたすらダウナーに。
もうやだよって・・・。
いざ自分だったらなんて考える気力もなく、悪党が静粛されても
心は晴れず。
人間の良心みたいなものをあまり読み取ることができなかったんですよね。
とほほ・・・。
物語や演出に突っ込みどころはたくさんあるものの、一つの作品としては
キム・ギドク印で成り立っている。
それはそれですごいなぁと。
そんな感じで。
作品としては素晴らしいのは分かっているんですが、ちょっと
心が受け付けなかった作品。
十年後、二十年後に鑑賞したらその時は受け入れられるのだろうか。
そんな冒険心は今は持ち合わせていない。
とほほ・・・。
≪点数≫
1点
(21.05.30鑑賞)

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