2021-08-12 Thu

2019年制作 カナダ/米
監督:クリス・バトラー
≪キャッチコピー≫
『これは、大発見です――Mr.リンク君』
≪ストーリー≫
神話と怪獣研究の第一人者を自称するライオネル卿は、自身の手で伝説の生き物を見つけ、その存在を証明しようと思い立ってアメリカの太平洋岸北西部に行く。やがて彼は、人類の遠い祖先にあたる生きた化石ミッシング・リンクと遭遇する。ライオネル卿は孤独なミッシング・リンクのために、遠い親類を捜そうと伝説のシャングリラに向かう。
≪感想≫
「KUBO クボ 二本の弦の秘密」や「コララインとボタンの魔女」等のスタジオライカ最新作。
ストップモーションアニメ。
スタジオライカの作品は一級品という印象。
これまでの作品にはとても満足させていただきました。
そんなこんなで新作はというと・・・。
とにかく映像のクオリティが素晴らしかったです!!
時折、
「あ、これってストップモーションアニメなんだよなぁ」
と思い出しては感動したりして。
例えば、アクションシーンの数々。
敵のハゲ男との取っ組み合いとか観ていてとても楽しかったし。
リンクの表情の一つ一つをとっても繊細で観ていて楽しかったし。
目玉の動きとかも細やかで素敵だったなぁ。
キャラクターについて。
主人公のライオネル・フロスト卿は好紳士ではなくどちらかというと、
中二病的なわがまま男。
憎めない男ではあるんですが、最後まで少ししか
成長が見られなかったので少しだけ残念でした。
それに比べてリンクの愛らしさたるやもう。
ちょっとだけおバカなんだけどそれは無垢からなるもの。
確かに、そのヌケた行動にはイラっとさせられたりもするのですが、
そこはご愛敬。
とても魅力あるキャラクターでした。
あと、僕的には先に少し書きました敵のハゲ頭のアイツが良かったなぁ。
憎ったらしくてしっかりと悪役をしてくれている。
それでいて愛くるしいルックと行動は◎。
イエティ集団をもう少し登場させてくれても良かったかなと思いつつ。
全体的にキャラクターは立っていて良かったです。
も一度、アニメーションについて。
どこまでがストップモーションアニメでどこからがCGなのか分かんない。
エンドロールでその工程が少し描かれているのですが、
これがまた凄いのなんのって。
もうねぇ・・・。
製作者の情熱には本当に頭が上がりません。
ふと後悔。
これ、やっぱり映画館のでかいスクリーンで観るべき作品だったんじゃなかろうか・・・。
やっちまったか・・・。
お話については、楽しかったんですが先に書きましたフロスト卿の成長を
もう少し丁寧に描いても良かったのかなと。
キャラがしっかりと立っていただけに少し物足りなくも感じました。
ってな訳で。
噂によると、本作は興行収入的にはとても大コケしたみたい。
このままだと、新作を製作するのは難しくなるのか!?
くぅ~~・・・。
このクオリティの作品たちを観れなくなるのはもったいなさすぎる!!
応援しております!!
≪点数≫
7点
(21.05.06鑑賞)

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