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No.1899 『あの頃。』
No1899 『あの頃。』
2020年制作 邦
監督:今泉 力哉

≪キャッチコピー≫
『“推し”に出会って
    “仲間”ができた。』

≪ストーリー≫
大学院受験に落ち、恋人もおらず、金もない劔(松坂桃李)。どん底の生活を送る中、松浦亜弥の「桃色片想い」のミュージックビデオを目にしたのがきっかけで、ハロー!プロジェクトのアイドルたちの熱狂的なファンになりオタ活に没頭する。藤本美貴推しで、プライドが高くてひねくれたコズミン(仲野太賀)をはじめとするオタク仲間と「恋愛研究会。」を結成し、トークイベントやライブの開催、学園祭でのアイドルの啓蒙活動に励む劔。だが仲間たちは、アイドルよりも大切なものを見つけて散り散りになっていく。

≪感想≫
すぐそばにある物語。
誰にでもあった「あの頃。」を思い出させる良作。

決して他人事でもなく、決してありえないお話でもない。
抑揚なく描かれているお話もどこかドラマチックで。

本作ではオタクが描かれていますが、そんなにオタクオタクしていなくって。
昔なら、アイドルオタク=キモいとか言われがちだったのに、今は
そんなこともない。
文化が根付いてきたんでしょうねぇ・・・。

本作は群青劇でもあって、それぞれのキャラクターが立っていてね。
ガチャガチャしそうな人数なのにそれぞれがしっかりと色分けされている。
ちょっと不健全で不健康な奴ら。
言っていることややっていることはめちゃくちゃでアウトな奴らなのに、
決して嫌いになれない男たち。
ライブハウスでの自主オフ会みたいなものも、内輪な感じもプンプンするけど
それはそれで楽しそうで。
「好き」な人や物、それが一つでもあればこんなにも人生が輝いていく。
それだけでもう勝ち組だったりもするんですよね。
ダサいと言われようがキモいと言われようが、間違いなくその人の生活は
楽しくって輝いているんですよね。
最強じゃん。
ここら辺を感じさせてくれるのはやっぱり作り手が巧みなんでしょう。

本作はひたすら続くであろう青春時代を描いていて。
大人になって訪れた何度目かの青春は永遠に続きそうなのにそうもいかない。
ひたすら懐かしむあの素晴らしき思い出。
観ているこっちもあの時代やその時代を思い出す。
グッときますよねぇ・・・。
ただ、今が一番楽しいという前向きなテーマもしっかりと伝えていて。
確かに「あの頃。」を思い出してはグッとくることも多くは
なってきているんだけど、今は今でできることも増えたし、
好きなことも増えたし、楽しいことも増えているし。
これはこれで楽しかったりするんですよね。

そうそう。
みんなで歌っているあの曲がとっても良い曲でしたね。
調べてみると「恋ING」という曲みたい。
久しぶりにモーニング娘。の曲でも聴いてみよっかな。

そんな感じで。

アイドルだオタクだ何だというよりかは、それぞれの
「あの頃。」を思い出させてくれた作品。

そういや、昔、コンビニでアルバイトしていた時、
同僚がモーニング娘。が大好きで事あるごとに
「なっちが・・・」「なっちが・・・」
なんて話してくれたなぁ・・・。
あぁ、懐かしき思い出。

≪点数≫
  7点
                                           (21.02.25鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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