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No.1858 『ホテル・ムンバイ』
No1858 『ホテル・ムンバイ』
2018年制作 オーストラリア/米/インド
監督:アンソニー・マラス

≪キャッチコピー≫
『彼らは<信念>だけで、銃に立ち向かった。』

≪ストーリー≫
身重の妻と小さい娘がいるアルジュン(デヴ・パテル)は、インド・ムンバイの五つ星ホテル、タージマハルで、厳しいオベロイ料理長(アヌパム・カー)のもと給仕として働いていた。2008年11月26日、ホテルには生後間もない娘とシッターを同伴したアメリカ人建築家デヴィッド(アーミー・ハマー)や、ロシア人実業家のワシリー(ジェイソン・アイザックス)らが宿泊していた。

≪感想≫
事実を基にしたお話。

2008年にインドのムンバイで起こった同時多発テロ。
十数カ所で起こったテロのうちの1カ所、タージマハル・ホテルを舞台としたお話。

恥ずかしながら、私、この「ムンバイ同時多発テロ」の事を
詳しく知らなくって。

どんよりどよどよ・・・。
これが実話なのかぁ・・・。

とにかく重苦しく緊張感溢れる作品に仕上がっていました。

出て来る人たち。
それぞれのキャラがしっかりとしていました。
とても丁寧かつ印象的に描かれている気がして。
ふとしたお話が各キャラの背景を描き出していたし。
それだけに、あっけなく殺されていく人たちを観るのは辛くってね。

ホテルマンとしてお客を守る従業員たち。
その場の人たちに対し何とか団結を促す。
助かるには団結するしかない。
この混乱の中、自分のできる事をやっていく。
どこまでがフィクションなのかわかりませんが、このお客のために
動く信念のホテルマンの方々には本当に頭が下がりました。

お話について。
何度も書きますがこれって実話なんだよなぁという想い。
ただ、どうしてもテレビの向こう側の事件という印象は拭えない。
明日、どこかでこんな事件が起こり得る。
何なら、今でもどこかでこんな事件が起こり得る。
この手の事を考えると、どうしてもその事件が起こる理由を考えてしまうのですが、
その時、加害者側の思想や理由を知った時に、何とも言えない憤りを感じる。
自分にとっては辛い事も、ある一方から見れば正義の行動だったりして。
何とかこの連鎖を止めることはできないのだろうか。
もやもやもや。

淡々と殺されていく被害者たち。
テロの恐ろしさと、そこで起こっている緊張感の伝わり方が半端なくって。
目の前であっという間に殺されていく人たち。
その時は一瞬で、パニックになる暇もないぐらい一瞬で。
そこには絶望しかなくって、助かる要素が全然出てこない。
何でしょう、じっとしてたら誰かが助けに来るんだろうなぁなんて
甘い気持ちはこの場所では通用しなくって。

もっと、静かな作品だと思っていたのですが、エンタメ的にも
動きや展開の激しい作品。

まとまんないな。
エンタメ作品としても優れているんですが、
ただこの事実にちょっと疲れちゃいました。
まぎれもない良作。
覚悟が必要ですが一度は観て欲しい作品でした。

≪点数≫
  8点
                                           (20.11.07鑑賞)

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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