2020-11-02 Mon

2020年制作 米
監督:リー・ワネル
≪キャッチコピー≫
『見えるのは、殺意だけ。』
≪ストーリー≫
天才科学者で富豪のエイドリアン(オリヴァー・ジャクソン=コーエン)の恋人セシリア(エリザベス・モス)は、彼に支配される毎日を送っていた。ある日、一緒に暮らす豪邸から逃げ出し、幼なじみのジェームズ(オルディス・ホッジ)の家に身を隠す。やがてエイドリアンの兄で財産を管理するトム(マイケル・ドーマン)から、彼がセシリアの逃亡にショックを受けて自殺したと告げられるが、彼女はそれを信じられなかった。
≪感想≫
大きなネタバレあります。
1933年に同名の映画が公開されていて。
本作はそれのリブートになるのかな。
まぁ誰もが知っているキャラクターで色んな所で
使われているキャラクターですね。
本作は現代風にアップデートされた優れた良作でした。
さてさて・・・。
オープニングから、思ってもみなかった謎々しく、ドキドキさせられるシーンから始まる。
静かな場面から突然訪れる大きな「音」の演出に
のっけから持っていかれる。
これは集中して観なきゃなぁと。
というか、無条件で集中させられるストーリー運びとルックに
グッとのめり込んでしまう。
何となく透明人間がテーマならできる事は限られていそうなのに、
どんどん新しい展開を持ってきて飽きさせない。
序盤は透明人間がいるのかいないのか的な演出で引っ張る。
透明人間の存在が明らかになったら、家の中という狭いシチュエーションで
その恐ろしさを堪能。
普通の映画ならこのシチュエーションでてんやわんややって終わってしまいそうな
イメージなのに、本作はこれでも中盤ぐらいかな。
そこから、妹が殺されたり、精神病院の中で一悶着あったり、
そこから脱出したり、透明人間スーツの発見から、
まさかの犯人の正体。
そこからクライマックスの展開。
本当に最後の最後まで楽しく観ることができました。
着地も現代の映画っぽくて良かったな。
抑圧されている女性が自らの手でリベンジして、最後の笑み。
なかなか、気持ちの良い着地だったのではないでしょうか。
カタルシス爆発でしたよ。
キャラについて。
主人公の女性(セシリア)は、心が壊れながらも最後の最後に
あの不敵な笑み。
成長が見られて最高でした。
セシリアをかくまう親子、特に娘が良い感じでしたね。
大学資金をセシリアに援助してもらう件の喜びのダンスとか
笑っちゃった。
そんな感じで。
アイディアたっぷりの良作。
演出的にも映画館のでかいスクリーンと静かな環境で観れたのも大きいかも。
大大大満足の一作。
少し「ドント・ブリーズ」や「サプライズ」を思い出したりしました。
ちょっとこう世界観とか流れ的にね。
後者は本作で重要なセリフ「サプラ〜イズ」があったから何ですが(苦笑)
どちらも好きな作品です。
あとは逞しい女性と首筋スパッのシーンで思い出したのが
「ゴーン・ガール」かな。
とりあえず、基となる作品を観てみようかな。
1930年代の映画か・・・。
レンタルショップにあったりするのかな。
≪点数≫
8点
(20.07.28鑑賞)
こちらが原作映画になるのかな。
レンタルしてっかなぁ。

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