2012-07-13 Fri

2007年制作 米
監督:アンドレア・ニックス・ファイン
≪キャッチコピー≫
『紛争で全てを失った子どもたち
彼らに希望を与えたのは音楽と踊りだった。』
≪ストーリー≫
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≪感想≫
アフリカのウガンダ北部にある避難民キャンプ。
ここには反政府武装組織との内戦の中で、故郷も奪われ劣悪な環境の中での生活を
余儀なくされている人達がたくさんいる。
そこに住む深い悲しみを背負った子供達が、ウガンダでは有名な大会「全国音楽大会」に
参加するまでを描いたドキュメンタリー作品。
かなり衝撃的な作品です。
序盤から中盤にかけて子供達一人一人から語られる避難民になるまでの経緯。
戦争の中での子供達はいつも被害者。
この内戦でも、子供達は親兄弟を殺され、子供達自身も次の兵隊として反政府組織に
誘拐されている。
ある子供は両親を殺されたと話し、またある子供は自らの手で人を殺したと話す。
何も分からず親を殺されて泣いている子供。
家族との楽しかった過去を無造作に奪われた現実。
矛盾だらけの生活。
中盤まで観て正直、観ている僕自身かなり絶望的になり相当なエネルギーを消費したように思う。
「それでも世界は素晴らしい」なんて言葉はこの子達の耳には虚しく響くだけのような気がして・・・。
しかしながら、中盤から終盤にかけて音楽大会へ必死に練習しそれまでの悲しさや
苦しみを昇華させるように踊る子供達。
悲観的に見える子供達もダンスと音楽で未来への光を見出していく。
笑顔で踊る子供達、笑顔で楽器を奏でる子供達、たくさんの笑顔がそこにはあって。
この子達は、きっとまた眠れない日々が続いたり苦しいキャンプ生活が待っているのかもしれない。
だけど音楽とダンスがあるかぎり、その笑顔と生きる活力はきっと無くならないのだろうと思う。
子供達が持つ夢や希望、純粋さはやっぱり素晴らしい。
映画を観ないにしても今作のHPでどんな作品かくらいは眺めて欲しいな。
≪点数≫
10点
(08.11.22鑑賞)

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