2020-09-13 Sun

2018年制作 韓
監督:イ・サングン
≪キャッチコピー≫
『登れ、跳べ、走れ!』
≪ストーリー≫
母親の古希を祝う会場で、大学時代に好きだった山岳部の後輩ウィジュ(ユナ)と再会した無職の青年ヨンナム(チョ・ジョンソク)は、すっかり浮かれていた。一方街では有毒ガスが発生し、道行く人々が次々と倒れ大混乱に陥る。やがてガスは上昇し、ヨンナムたちがいる会場も危険な状態になる。ヨンナムとウィジュは、命綱なしで地上数百メートルにおよぶ高層ビル群を飛び移り、ガスがまんえんした街から脱出しようとする。
≪感想≫
韓国映画。
ダメ男がピンチに巻き込まれてこれまでの経験を
活かしながら奮闘するパニックムービー。
良かったところ。
全体的な作風が楽しかった。
キャラクターもそうなんですが、全体的に良い意味でダサいんだけど
楽しくって。
主人公のヨンナムのルックも良かったな。
これまたダサいんだけどやるときはやるし、心根は良い奴で
決してヒーローヒーローしていないんだけど、
彼の行動は立派なヒーローそのものでね。
ライトな作風の中に緊張感がしっかりと持続させていたのも素晴らしかった。
ちょっとこう、テレビゲームのような感覚もあったかな。
ヨンナムとウィジュがテンポよく難関をクリアしていくあたりが。
最初のヨンナムが向かいのビルに飛び込むシーンは、
「ミッション・インポッシブル」のトム・クルーズも真っ青な
アクションシーンでしたよ。
その後も、フリークライミングのつるべ打ちで、どんどん緊張感が
高まっていく作りになっているのも好印象でした。
キャラでいうと、これまた全体的にあか抜けていない感じが最高。
ヨンナムのいとこたちのフェイスも素晴らしかったな。
あのパーティーの時ヨンナムと同席していた奴らとの駄話や
その後の彼らの行動とか◎。
ウィジュのクソ上司も良い味出していて、ある意味期待通りの
ダメ上司っぷりが素晴らしかったです。
最後に制裁を加えられたあたりもスカッとしましたよ。
もちろん、気になった点もいくつかあったんです。
例えば、そもそも、このテロ事件ってめちゃくちゃ犠牲者が
出ているんじゃないかと気付いた時ちょっと、引っかかったり。
作風的にはライトでとても好きだし、主人公たちだけに焦点を
あてている作りなので、これはこれで全然、問題ないし間違いないとは
思うんですが、ふと周りの事を考えるとむむむって。
まぁまぁまぁ。
あとは、一番最後のヨンナムとウィジュが助かる件を描いていなかったところ。
エンドロールでさらっと教えてはくれたんですが、一番大事なところ
を見せてもらえなかったのは残念無念。
とほほ。
ライトでポップなパニック映画。
シリアスになりすぎず笑いを交えた作り。
本当に軽く観れる極上のエンタメ作品と言ったところ。
万人におすすめできる良作でした。
≪点数≫
8点
(20.06.05鑑賞)

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