2020-09-09 Wed

2017年制作 邦
監督:きうちかずひろ
≪キャッチコピー≫
『七歳の少女の相棒(パートナー)は
元ヤクザの男。』
≪ストーリー≫
元ヤクザの矢能(遠藤憲一)は、小学2年生の少女・栞と二人で探偵事務所を営んでいた。ある日、1本の依頼電話が入り指定された場所へ行くと、依頼主は拳銃で撃たれて亡くなっていた。矢能は、犯人にされかねない状況をなんとかしようとするが、思いがけないことが起こる。
≪感想≫
ヤンキー漫画の金字塔「BE-BOP-HIGHSCHOOL」の作者である
きうちかずひろ先生の監督作品。
私、「BE-BOP-HIGHSCHOOL」は大好きな漫画の一つ。
終盤はギャグチックになっていったけど、色んな高校とのバトル的シリーズは
とっても楽しくってね。
ちなみに、仲村トオル、清水 宏次朗、中山美穂出演の映画シリーズも大好き。
何となくですが、よくテレビで放送されていた印象。
何度も観てきた記憶があります。
そんなビーバップジェネレーションの私。
きうちかずひろ先生は小説も色々書いていて。
以前読んだことのある「藁の楯」は実写化もされていましたね。
今回はこれまた小説が原作となっている作品を本人が監督も兼任して実写化ということで。
さてさて・・・。
アングラでいぶし銀。
オヤジ世代が喜びそうなちょうどいい塩梅の良作でした。
イメージ的には哀川翔さんや原田龍二さん、小沢仁志さん等々で作られている
Vシネマ(オリジナルビデオ)等々のような作品に感じました。
一部マニアに熱狂的に愛されそうな作品のようなね。
僕的にもとても楽しませていただきましたよ。
お話について。
元凄腕ヤクザが今は幼い少女を預かって探偵業をしていて。
そこにきな臭い依頼が舞い込んできて、ヤクザやら警察やら政治家やらを
巻き込んで一悶着っつー感じ。
う〜〜〜ん、良いですねぇ・・・。
何でしょう、作風、登場人物、描かれている世界観。
もっと悪くなっても良い環境なのに、決してそうならない。
意外にポップでライトに描かれているし、それでいて渋く濃厚な雰囲気も
薄れていない。
とても良い塩梅。
例えば主人公が預かるしおりちゃんも、この雰囲気ならめちゃくちゃピンチになったり、
もっと胸糞悪い展開にもすることができるはずなのに、そうはならない。
単純に癒しとしての位置付けにしていて。
キャラクターについて。
遠藤憲一力爆発。
行動の一つ一つ。
言動の一つ一つに無駄がなくってとにかく渋い!!
関わりたくはないけど、彼をずっと追い続けていきたい!!
しおりちゃんに対しての不器用ながらも優しい眼差しや行動もこれまた
グッときてね。
スーパーカッコ良かったです!!
サブキャラも色とりどりで楽しい奴らだったな。
僕的MVPはヤクザの工藤ちゃん。
演じている役者さんはどなたなのでしょうか。
すっごい良い味出していました。
他にはプロレスラーの中西学が警察役で出ていたのには笑っちゃった。
良い意味で演じきれていない感じがコミカルで最高(笑い)
大満足でしたよ。
クライマックスのスッキリした終わり方。
安っぽいんだけど、いろんな問題が集まって一気に解決していく感じ。
これまたちょうど良い塩梅の展開で楽しくなっちゃったんですよね。
とても気持ちが良かったです。
そんな感じで。
めちゃくちゃ楽しめた作品。
ほんと、シリーズ化してほしいなぁ。
例えば他の依頼を受けるお話でも良いし、しおりちゃんとの出会いを
描いたお話でも良い。
何なら、工藤ちゃんや他のキャラのスピンオフでも観たいくらい。
楽しみに待っておりますので是非に!!!!
≪点数≫
8点
(20.05.30鑑賞)

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