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No.1810 『ドッグマン』
No1810 『ドッグマン』
2018年制作 伊/仏
監督:マッテオ・ガローネ

≪キャッチコピー≫
『男は堕ちてしまった――。
     幸せな日常にあいた、
        不条理という名の穴に。』

≪ストーリー≫
イタリアの海辺の町で、犬のトリミングサロン「ドッグマン」を営むマルチェロ(マルチェッロ・フォンテ)は、愛する娘と犬と暮らし、仲間と食事やサッカーを楽しむ毎日にささやかな幸せを感じている。しかしその裏では、暴力的な友人シモーネとの従属的な関係に悩まされていた。ある日、シモーネからもうけ話を聞かされ協力を強いられたマルチェロは、それが原因でサロンの顧客や仲間からの信用を失う。彼はかつての穏やかな暮らしを取り戻すため、行動を起こす。

≪感想≫
イタリアのど田舎で犬のトリミングサロンを開く優男のマルチェロが
地元の暴れん坊のシモーネにぶんぶん振り回されるっつーお話。

本作のレビューを読み漁っていると出てくるワードが
「のび太とジャイアン」。
マルチェロがのび太でシモーネがジャイアン。
まさに!!
シモーネのルック。
めちゃくちゃごっつくてガキ大将感が半端ない。
一方のマルチェロ。
ガリッガリでヒョロくって人が良さそうで、
こりゃ利用されるぞ感が半端ない。
特にシモーネのジャイアンっぷりが半端なくって。
無理難題を押し付けて断ったら何されるかわかんないから、
とりあえずその場しのぎで引き受ける。
お前のものは俺のもの。
俺のものは俺のもの。
嫌なことがあれば暴力。
多少反撃されても暴力。
暴力・暴力・暴力。

何とも不条理な展開。
マルチェロがどんどん転げ落ちる様は観ていて痛くってね。
自らの選択で少しづつ最悪な展開になっていく。
何となくマルチェロの行動に共感してしまう作りになっていて。
めちゃくちゃダメなことなんだけど。
理由も定かではないんだけど。
シモーネに肩入れする気持ちがなんかわかるんですよね。
別にシモーネに魅力があるようにも見せていないんですけどねぇ・・・。
不思議な展開、人間描写でした。
転げ落ち方が派手ではなく地味に描かれていたのも逆に痛々しかったな。

なんかこう、中学校ぐらいの時代の自分を思い出したり。
僕もどちらかというとマルチェロ側の人間なので、
心の弱さを突かれた感じでドキッとすることもあったりね。

シモーネは絶対的な悪ではあるんですが、マルチェロや周りの
仲間たちも多少の悪を忍ばせているから、観ていて共感というか
断罪できなかったのかなぁ・・・。
もやもやもや。

そんな感じで。
これぞミニシアター系といった暗め短めの作品。
ちょっとぼんやりとした世界観は少し幻想的な物語にも見えたり。
ちょっとだけ昨年観た邦画「メランコリック」を思い出しました。
十分に堪能。

そうだ。
一つ印象的なシーンがあったな。
冷凍庫に閉じ込められていた犬をマルチェロが助けるシーン。
カッチカチになった犬を必死で助けるマルチェロ。
あそこは見応えがあったなぁ・・・。
マルチェロの人間性爆発でした。

≪点数≫
  6点
                                           (20.05.24鑑賞)

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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