2020-07-01 Wed

2000年制作 韓
監督:ポン・ジュノ
≪キャッチコピー≫
『絶対、あたしが
助けてあげる』
≪ストーリー≫
中流家庭の住む閑静なマンション。うだつの上がらない大学の非常勤講師ユンジュは、出産間近の妻ウンシルに養われながら教授を目指している。だが最近、飼うことを禁止されているはずの犬の鳴き声がマンション内に響き渡り、なかなか出世できない彼をイラつかせていた。そしてある時、彼はたまたま犬を見つけると地下室に閉じこめてしまう。一方、マンションの管理事務所で働くヒョンナムは、平凡で退屈な毎日を送っていた。そんな時、団地に住む少女の愛犬ピンドリがいなくなったと知り、正義感を燃やしてビラ貼りを手伝い始めるのだった…。
≪感想≫
今年のアカデミー賞で歴史的偉業をたてた作品「パラサイト 半地下の家族」。
監督であるポン・ジュノの長編デビュー作品。
僕的に本作はいつか観ないとなぁと思っていまして。
理由としてはポン・ジュノ監督!!!!ってな訳ではなくって、
大好きぺ・ドゥナが出演しているから。
いつかいつかと思いつつ、ポン・ジュノ監督がアカデミー賞を
受賞したこの際に鑑賞してみました。
さてさて。
むむむ・・・お話的にはちょっと嫌い寄りかも。
まずは良かったところから。
展開が楽しかった。
一つの事件からいろんな人が繋がっていく感じが楽しかったな。
あるきっかけから物語は悪い方向へ悪い方向へ。
さぁこれはどういう着地を迎えるんだ!?的な。
ハラハラドキドキしながら観賞させていただきましたよ。
次に大好きぺ・ドゥナがやっぱり魅力的だった!!
本作が制作されたのが2000年か。
まだまだ青臭くって可愛らしいキャラクターで、ずっと応援したくなるキャラ。
最高にキュートでしたよ。
お酒に酔っ払った赤ら顔とか友達のあいつとのワイワイキャッキャとか◎。
良いとこはこんな感じかな。
ここからはダメダメなところ。
何と言ってもオチがなんともスッキリしなかったかな。
結局、悪いことした主人公ユンジュがあまり制裁を受けなくって、
落ち着くところに落ち着いた感じがもやっとね。
だって、ユンジュは1匹の犬は殺したわけですから。
そこから、飼い主は亡くなっちゃうし、ヒョンナム(ぺ・ドゥナ)はクビになっちゃうし。
直接は関係無いけど、奥さんもクビになっちゃうし。
裏金で教授になっちゃうし・・・。
なんか、ダメとわかりながら、そして本人も犬にやった事の罪を背負っている事を
自覚しているのになんか成長しきれていない、精算できていない着地が
なんとも納得のいかない感じに。
かといって制裁を加えたら奥さんがなぁ・・・。
産まれてくる子供がなぁ・・・。
さらにもやっとね。
とにかくお話に納得がいきませんでしたよ。
本作って全体的にみんな嫌な部分が見え隠れしたりしたんですよね。
そもそも団地ではペット禁止だし。
それを守っていないからユンジュの罪が生まれた訳で。
犬を食している警備員も文化とは言えなんとも嫌な気分になるし。
浮浪者も恐らく、社会から阻害されてきた人間だろうし。
ペットを亡くした子供も、数日経つと新しいペットを飼ってたりするし・・・。
ここら辺の描き方はポン・ジュノ監督っぽいなぁって。
あと本作では犬に対して色々と可哀想な展開が待ち受けていて。
いくらフィクションとはいえ、ちょっとだけ見づらかったです。
そんな感じで。
ポン・ジュノ監督長編デビュー作品。
ちょっと全体的に苦味を感じた本作。
むむむ・・・僕的にあまりノレませんでした。
残念無念。
≪点数≫
5点
(20.03.25鑑賞)

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