2020-02-19 Wed

2018年制作 韓
監督:チョ・ギュジャン
≪キャッチコピー≫
『 - 』
≪ストーリー≫
夜中にひどく酔って家に帰ってきた会社員のサンフンは、女性の悲鳴を聞く。ベランダに出た彼は、女性が男性に殴り殺される瞬間を目撃する。翌朝から警察が捜査を開始するが、目撃者は名乗り出なかった。だが犯行当時、犯人はサンフンの部屋の電気がついていることに気付き、何階の部屋かをチェックしていた。
≪感想≫
殺人事件を目撃した一般ピーポー(おじさん)が、犯人に追われまくるっつーお話。
これぞ韓国映画!!
ちっちゃいお話かと思いきや物語は二転三転。
怒涛の展開とクライマックスに韓国映画のド級エンタメ作品に仕上がっておりました。
まずは良かったところ。
一見、しょぼそうでミニマムなサスペンス映画になりそうなお話なのに・・・。
これがびっくり!!
カーチェイスやらアクションやら盛りだくさんの本作。
緊張感の持続もしっかりとできており見応え盛りだくさん。
正直、手に汗握りながら鑑賞しておりました。
撮り方や演出も巧みなんでしょうね。
素晴らしかったですよ。
ただね・・・。
お話、主人公の行動に納得いかなかったんだよなぁ・・・。
本作の主人公であるサンフン氏。
酔っ払って帰ってきた自宅の窓から女性が殺されるシーンを目撃してしまう。
そこから彼は一度、警察へ通報しようとするもアクシデントで失敗。
その後は、だんまりを決め込む事に・・・。
「・・・いやいや、通報しろよ!!」
家族を守りたいから的な理由、警察は頼りないから的な理由っぽくって。
それなら自らが問題解決に乗り出してくれるのかと思いきや、
なんとなくドキドキしながら過ごすという体たらくぶり。
その後も、何度も何度も警察に通報するチャンス、家族を守るための行動を
起こせるチャンスはあったのに、なんか違う行動を起こしてしまう。
それによって被害者は増えるわ展開はゴロゴロ転がるわでてんやわんや。
むむむ・・・確かに、映画としては面白い展開に転がっているんですが、
いかんせんその行動に納得がいっていないのでひたすらもやもやと・・・。
手放しでのめり込むわけにもいかず。
ふと思う。
本作って、単純な作品ではなくもっと伝えたい事があんのかなって。
最後のシーンは周りに目を向けてくれない世知辛い世の中になった的な
エンディングでした。
他人には干渉しないような世の中になっちまった的な。
あと、結局、連続殺人犯の動機だったりとかも明かさなかったし。
時折、マンションの住民の銭ゲバ的な描き方もあったり。
色々、伝えたい事が見え隠れ。
うぅ〜〜ん・・・ただなぁ・・・。
やっぱりこのサンフンの行動や言動になんかイラっとしたんだよなぁ。
あと、サンフンのルックもあんまり好感が持てなくなって。
これがリーアム・ニーソンばりの無敵感バリバリだったりしたら
期待感も溢れて良かったのに。
韓国人俳優でいうと、キム・ユンソク氏とか。
刑事役のハゲたあいつとかは最高に良い顔してたんだけどなぁ。
犯人役のあいつもいかにもサイコパスっぽくて素晴らしかったし。
サンフンの奥さんも気丈な感じでカッコ良かったな。
ただ、やっぱり主人公がなぁ・・・。
とほほ・・・。
そんな感じで。
演出やエンタメ性、展開等はさすが韓国映画だなぁと感心させられた本作。
いかんせんキャラクターやお話がノリ切れなかった・・・。
ちょっと残念無念よりの作品でしたとさ。
≪点数≫
4点
(19.12.15鑑賞)

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