2020-01-15 Wed

2005年制作 米/カナダ
監督:デヴィッド・クローネンバーグ
≪キャッチコピー≫
『 - 』
≪ストーリー≫
アメリカの田舎町でダイナーを経営するトム(ヴィゴ・モーテンセン)は、自分の店に押し入った強盗を倒し、人々の命を救う。その勇敢な行動がマスメディアに取り上げられたことで、トムの見覚えのない人物カール(エド・ハリス)が店にやってきてトムを脅しはじめる。
≪感想≫
デビッド・クローネンバーグ監督作。
田舎町のしがない男が暴力の連鎖に巻き込まれるっつーお話。
バイオレンスシーンがエグかった。
のどかな田舎町で急に訪れる緊張感。
そして暴力シーン。
結構、エグい演出や見せ方もあって見ごたえたっぷり。
ちょっと
「うっ・・・。」
ってなってしまいましたもんね。
アクションシーンの素晴らしさ。
先に書いたバイオレンスシーンのエグさにも繋がるんですが、
スカッとやっつけるんじゃなくて、痛々しい殺り方。
暴力が与える「痛み」をしっかりと描いてくていました。
トム(=ジョーイ)の殺人術が半端なくってね。
カッコ良さよりリアルな痛みとえげつなさを見事に描いていました。
負の連鎖が半端なかった。
トムがたまたま解決した強盗シーンからゴロゴロと転げ落ちる
暴力、負の連鎖。
トムは嫌が応なしに、過去の自分(ジョーイ)と向き合わなければいけなくなります。
それは家族にまで影響していく。
それをどうやって止めるのか。
着地シーンの考察。
ラスト、トムは過去の暴力を清算し家族の元へ帰ります。
それまで、トムの過去と向き合うことに混乱していた家族。
同じ食卓に座り、受け入れることを選んだように見えました。
彼らの未来はどうなるのでしょう。
形は変われど、幸せに暮らして欲しいと切に願う。
そんなこんなで。
タイトル通りのバイオレンスの歴史を思わせる本作。
過去のバイオレンスを断ち切るのは一体何だったのでしょうか。
願わくばそれは安らぎで、そしてそれを生むのは家族の存在であって欲しいなぁ・・・。
良作でした。
≪点数≫
7点
(19.10.30鑑賞)

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